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矢野経「国内時計市場に関する調査結果 2015」にみる注目動向、富裕層とインバウンド需要により5年連続プラス成長



矢野経済研究所は、「国内時計市場に関する調査結果 2015」を発表。時計メーカーや小売業、輸出入業者へ2015年10月~12月の期間に行った独自調査をまとめた同レポートでは、国内時計市場動向と予測をはじめ、国内ウォッチ卸・メーカー企業、インポートやライセンスウォッチ、チャネル別など各市場動向と企業実態をみることができる。

今回の調査結果サマリーは以下の通り。

| 2014年国内時計市場は前年比117.5%の8,174億円、5年連続のプラス成長
2014年の国内時計市場規模は小売金額ベースで、前年比117.5%の8,174億円であった。国内ウォッチ市場の好調さに牽引され、前年比で2桁成長であり、2010年以降5年連続のプラス成長であった。
| 2014年国内ウォッチ市場規模は前年比119.4%の7,649億円、2019年は8,900億円を予測
2014年の国内ウォッチ市場規模は、前年比119.4%の7,649億円であった。近年は従来の富裕層に加え、世帯年収の高い共働き夫婦や、起業や投資で新たに富を築いたニューリッチ層の出現が市場を牽引した。また訪日外国人客によるインバウンド需要を追い風に国産ウォッチおよびスイス製の高級機械式時計を中心とした欧米からのインポートウォッチが好調に推移した。2019年の国内ウォッチ市場規模は2014年比116.4%の8,900億円を予測する。
| 2014年国内クロック市場規模は前年比95.5%の525億円、2019年は570億円を予測

2014年の国内クロック市場規模は前年比95.5%の525億円であった。円安によるコスト上昇を付加価値商品の投入で補う施策を各社ともとってきたが前年割れとなった。こうしたなかクロックを通じたライフスタイル提案商品や、からくり時計などのインバウンド需要の高い商品の機種拡大など積極的な施策がとられた。今後も高付加価値商品の展開やインバウンド需要を取り込むことで、新たな需要が期待される。2019年の国内クロック市場規模は2014年比108.6%の570億円を予測する。

注目は、インバウンド需要の動向だ。特に中国人の購買意欲は旺盛であり、世界的に認知度の高い高級ウォッチブランドの人気が高いことに加え、国産ウォッチでは自分用として高額品を購入し、お土産用には5万円前後の商品をまとめ買いする消費傾向がみられた。こうした中国人観光客の増加による新規需要は国内ウォッチ市場を拡大させる原動力となっている。また、近年は従来の富裕層に加え、世帯年収の高い共働き夫婦や、起業や投資で新たに富を築いたニューリッチ層の出現によって消費は好調で、なかでも外商ルートを含む百貨店チャネルが好調だっだという。

今後の国内ウォッチ市場は日本人需要が堅調な推移を示すことを前提に、その上で訪日外国人客が順調に増え、中国人観光客を中心とするインバウンド需要が見込める間は堅調な拡大が継続すると同社は分析する。また、確実な見通しは立てづらいが、円安などの要因だけではなく、日本への関心が高まっている状況においては安定的とみて、2019年の国内ウォッチ市場規模は小売金額ベースで 2014年比116.4%の8,900億円を予測している。

2015年の流行語大賞は”爆買い”になるなど注目されてはいるものの、一部ではインバウンド消費は落ち着きを見せ、減少傾向にあるともいわれている。いずれにせよ、2016年もファッション業界の重点取り組み課題の一つといえる。

・矢野経済研究所「2016 時計市場&ブランド年鑑」 http://www.yano.co.jp/market_reports/C57123200

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