街のショウウィンドウを見ると親子のコーディネート提案をしたマネキンをよく目にするようになりました。飲食店では、子ども連れのお客様を考慮した内装・メニューも徐々に増え、子どもにまつわる情報もとても多く、多方面で、様々な取り組みをされています。そこで!かなり主観的ではありますが、“子ども”について取り組まれている“ヒト・コト・モノ”をコラム化出来ればと思っております。
第一回は、スイスを代表するブランドVICTORINOXを通して、スイスの子育て(教育論)を紹介します。十徳ナイフの赤十字のようなロゴマーク。もしくは、キャンプや、バーベキューの時にすごく便利なコンパクトな多機能ナイフ。とお伝えすれば多くの方がお持ちになられているかと思います。VICTORINOXは、130年以上の長い歴史を持ち現在もなお様々なフィールドで活躍しているとてもユーティリティなマルチツールです。
ナイフと紹介して、子どもとナイフなんて危険!と感じる方も多いでしょう。私は、職業柄、アウトドア業界の方々からのお話しを聞かせて頂く機会が多いですが、「刃物を使えない子が多い」という声をよく耳にします。子どもたちの日常の生活において、ナイフで鉛筆を削ったり工作をしたりする機会がなくなったのも原因のひとつかと感じています。
NPO法人日本エコツーリズムセンターによるインタビューで、同社の田中麻美子社長はこう答えています。
「マルチツールづくりはスイスが誇る産業で、当然スイスではひとり一本以上持っています。子どももだいたい5歳ぐらいなったら…おうちによってはもっと早いかもしれないですが、お父さんがツールナイフを渡し、使い方もお父さんが教えます。」
〜中略〜
「ナイフをプレゼントされる日は子どもにとっても重要な儀式の日です。お父さんからナイフをもらったとことは、自分がそれだけ信頼されている、成長を認められたからだと子供は感じるようですね。つまりそこでは、責任に対する意識もおのずと生まれるわけです。自分が親から託されたナイフだから、これでケガをしても自分の責任だし、人を傷つけるような振る舞いをしてはいけないという気持ちも育ちます。刃物はすぐれた道具であるぶん、功罪の両面性を持っていて、親はそのことを子どもにしっかりと理解させる責任があります。責任の自覚が絶えず頭の中にあれば、刃物はとてもすばらしい道具になってくれるというのがスイスの考え。」
(▼インタビューの全文は、こちらにて)
そんなスイス=VICTORINOXから、現在発売されている、「脳育工作キット」という商品があります。
子どもでも握りやすく、刃先が丸くなっており、安全性を考慮した、スイスアーミーナイフ「ティンカー for KIDS」。
この「ティンカー for KIDS」と、五感教育研究所監修の元、製作された「脳育工作キット」をセットにした脳育工作キットは、大人から子どもに正しいナイフの使い方を教えながら一緒に体験することを提案するキットです。
上記の文章にあるように、子どもに刃物はすぐれた道具であるぶん、功罪の両面性を持っていて、親はそのことを子どもにしっかりと理解させるきっかけに使ってみてはいかがでしょうか?