【ふく・もの・こども・こと】
幼児教育の専門学校を経て、ファッション業界でセレクトショップ、インポートブランド、シューズブランドなどを中心にPRを担当。現在はフリーランスプランナーとして活躍する白井教政さんが、“ファッション×こども”に関する、ヒト・コト・モノをご紹介していきます。
私の休日の楽しみの一つに美術館巡りをするのが日課となっております。
休日ともなると、子ども連れの来場者も多く、目を輝かせながら作品を見ている光景をよく目にします。
しかし、展示内容やコンテンツによっては子どもにはかなり難しいのでは?と感じたりもします。
そんな中、私が行ってきた展示会で子ども向けにこのような冊子を製作しているところがありましたので、今回はその中から二つご紹介します。
|「REVALUE NIPPON PROJECT展 -中田英寿が出会った日本工芸-」

画像:パナソニック汐留ミュージアム 公式サイト
元サッカー日本代表である中田英寿氏が現役引退後続けている活動のひとつに、日本文化の継承・発展を促すことを目的とした活動「REVALUE NIPPON PROJECT」があります。この展示会では、日本工芸の魅力を再発見し、「ものづくりの心」を後世に伝えるべく中田氏のプロジェクトで生まれた作品を展示されておりました。
なかなか子ども達には、難しいコンテンツではありましたが、こんな冊子が置いてありました。中を見てみると美術館のマナーや、展示作品にまつわるQ&Aなどをわかりやすくイラスト付きで説明されています。
中田英寿さんはなぜ日本中を旅しているの?和紙はどうやってつくられるの?など、大人も知りたい情報が子どもにわかりやすく丁寧に表現されていました。
もう一つが、
|「MIYAKE ISSEY展 -三宅一生の仕事展-」
三宅氏が活動を開始した1970年から現在に至る約45年間の仕事を紹介する、これまでにない規模の展覧会でした。こちらも先ほど同様に子どもが楽しみながら体感する為の工夫がこの冊子にたくさん詰め込まれていました。
様々な角度から、子ども達にわかりやすいQ&Aを取り入れ、ページをめくるたびに楽しくなるレイアウトです。楽しみながら学ぶことの出来る一冊という印象でした。
大人が楽しむ場所と思われがちな美術館も、様々なアイデアで子どもも楽しめる環境へと変わってきています。身近なところで、親子で楽しめることがこれからもドンドン増えていきそうですので、今後も何かご紹介が出来ればと思っております。
次回は、FASHIONから少し離れて子ども達の“疑似体験小学校”について書きたいと思います!