「マークジェイコブス(MARC JACOBS)」は11日、ブックストア「ブックマーク(BOOKMARC)」のアジア初進出となる店舗を東京・原宿のキャットストリートにオープンする(東京都渋谷区神宮前4-26-14-1階)。営業時間は11時から20時。 ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、パリに続く5店舗目。
マークジェイコブス全店を設計しているステファン・ジャクリッチ(Stephen Jaklitsch)が手掛けた78.8平方メートルの空間には、マーク自身のインスピレーション源となるアートや音楽カルチャー、写真集等の書籍がそろう。洋書がメインだが、和書も扱う。
ロンドンのアンダーグラウンドシーンを彩ったマイケル・コスティフ(Michael Costiff)の日記的ビジュアルブック『Michel&Gerlinde’s World』や写真家マイケル・ミラー(Michael Miller)がヒップホップシーンを追った『WEST COAST HIP HOP A HISTORY IN PICTURES』、ファッションイラストレーター・デロム(Delhomme)の作品集『THE UNKNOWN HIPSTER DIARIES』などアマゾンでも手に入らない本がセレクトされている。
ガラス戸で仕切られたビンテージコーナーには更に希少な品が並ぶ。現代美術家リチャード・プリンスのサイン入り作品集やヘルズ・エンジェルスの写真集、マン・レイの写真集『Jean Cocteau』、オランピア・ル・タン(Olympia Le Tan)のブッククラッチなどを展示・販売。
本以外にもBOOKMARCのロゴが入ったエコバッグやボールペンやノートなどのステーショナリー、レターセット、キーホルダーなど他国店で人気だという雑貨も取りそろえる。東京店限定商品としてバックパック(1万9,950円)とTシャツ(7,350円)を用意。
また地下1階には「マーク・バイ・マークジェイコブス・メンズ(MARC BY MARC JACOBS MENS)」の日本初路面店が同時オープン。斜め向かいには、「マーク・バイ・マークジェイコブス(MARC BY MARC JACOBS)」が店を構えており、同社のショップが集結した。他国でも各ラインが軒を連ね、”マークジェイコブスエリア”を形成するように出店している。「マーク・バイが元々あり、元気にあふれた場所であるここしかないと思った。本を読まなくなった若者に手に取ってもらいたい」とブックマークの担当者。
ブックマーク第1号店は2010年9月にマークジェイコブスショップが集結するニューヨーク・ブリーカーストリートに第1店舗目をオープン。同所もマークジェイコブスショップが集結するエリアだ。
[元記事:BOOKMARC、本日オープン。表参道にマークジェイコブスエリアを形成]
「ASOKO(アソコ)」や「Flying Tiger Copenhagen(フライング タイガー コペンハーゲン )」をはじめとして、原宿・表参道エリアにおける出店のニュースが連日メディアを騒がせていますが、そのなかでも今回の「BOOKMARC」は、それとはまた違った意味で業界も注目のアジア初・日本上陸となる「MARC JACOBS」の新業態です。
デジタル化が進む中で、デザイナー自身のローカル書店と書籍への想いからニューヨークでスタートしたファッションブランド流の本屋さん「BOOKMARC」は、ファッション好きであれば、ニューヨークに行ったら一度は訪れたいショップのひとつ。特にステーショナリーはおしゃれなNY土産として定番化しています。今回、原宿に”マークジェイコブスエリア”として路面出店した「BOOKMARC」が、さまざまな形態のライフスタイルショップが日々生まれていくジャパンマーケットのなかで、どのような存在として受け止められ、定着していくのか、今後に注目できます。
・「MARC JACOBS/BOOKMARC」 http://mjmobile.jp/bookmarc/