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東京初上陸!リーズナブル雑貨ストア「ASOKO」コンセプトにみる、”キモチを動かす”マーケティング戦略



遊心クリエイションは9月下旬、原宿・明治通り沿い(東京都渋谷区神宮前6-27-8)に雑貨ストア「アソコ(ASOKO)」の東京旗艦店をオープンする。営業時間は11時から20時。

同店は3月に大阪・南堀江に1号店を開業。今店が2店目となる。原宿店の広さは約100坪。オフィスからリビング、キッチン雑貨、アウトドア用品など21円から2万円代という幅広い値段帯のオリジナル雑貨約1,000点をそろえる。1点ずつギャラリーのように陳列するディスプレイ方式が特徴。

南堀江店ではオープン後1ヶ月常に行列ができたという。現在月平均5万人が来店している。原宿店では年間来場者数100万人を目指す。大阪での人気アイテムはコースター、プレートマットとして使えるパズルコースター6枚セット(105円)、動物型のアニマルフック(全6種類、各315円)など。なお、同業態は今後3年間で国内50店舗出店を予定している。

同時期には、北欧発”100円雑貨ショップ”を謳う「タイガーコペンハーゲン(Tiger Copenhagen)」が表参道にオープンを予定している。大阪では両店とも近いため、買い回るお客が多いという。
[元記事:大阪雑貨戦争が東京に。ASOKO、原宿に9月オープン]
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F.M.J.として注目するのは、「ASOKO」の巧妙なマーケティング戦略です。「ASOKO」は “サプライズをたのしもう!”をコンセプトとしていますが、まさにその”サプライズ”こそが、マーケティングに不可欠な、”買う理由”づくりに直結しています。掲げるサプライズは3つあります。

1.店内でディスプレイされた商品に表示される、”リーズナブルなプライス”
21円~20,000円台の幅広い価格帯。そこには、ただ安いだけではなく、「価格以上の価値」があります。

2.思わず手に取りたくなる、”意外な出会い”
雑貨店のよくあるそれとは違い、ギャラリーを思わせる白いテーブルに、アイテム1点ずつ整然と並べた「空間で見せるVMD」

3.世界中からのセレクトとオリジナル商品 約1000点という、”日常を刺激するラインナップ”
スタイリッシュ + 遊び心も大切にした機能やデザイン性による「暮らしを豊かにするライフスタイル提案」

これらのコンセプトが、商品、店舗、WEBにおいて体現されており、それがしっかりと顧客のニーズを掴んでいることがわかります。「ASOKO」のお店に一歩でも入ったら、その価格力と商品力と店舗空間がゆえ、なにか一つでも買って帰ってしまうという顧客の購買心理と宝探し的な”ドキドク・ワクワク”感があるのでしょう。

ファッションブランド「YEVS(イーブス)」を展開している遊心クリエイションは、「ASOKO」業態での”売り方”を「YEVS」にも取り入れる考えを示しており、他ファッション企業にとっても参考になる事業モデルといえるかもしれません。

なお、この業態ではECやグローバル展開も視野に入れていることも発表しています。
以下、『FASHION HEADLINE』関連記事では、「1号店となる南堀江店舗レポート」や「遊心クリエイション・森島純嗣社長インタビュー」でさらにその戦略の詳細を知ることができます。

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