FASHION

バロックジャパン「アラフォー向け新ブランド」にみる、”大人ガールズ”マーケットの新兆候



バロックジャパンリミテッドは、デビュー5周年を迎えるジーニングカジュアルブランド「アズールバイマウジー(AZUL by moussy)」のニューライン「アズールエンカント(AZUL ENCANTO)」を今秋スタートする。

アズールバイマウジーの世界観をアラフォー女性ターゲットに落とし込み、クール&モードテイストなデイリーウエアを提案する。ターゲット層を美しく見せるための素材感やパターン(型紙)に配慮した。

商品構成はウエア85%、雑貨15%。価格帯はアウター6,990から1万4,990円、カットソー2,990 から5,990円、ニット4,990 から6,990円、シャツ4,990 から5,990円、パンツ4,990から7,990円、スカート4,990 から6,990円。9月4日よりアズールバイマウジーのラゾーナ川崎プラザ店、新宿店、町田東急ツイン店、5日より「ザ・シェルタートーキョー(The SHEL’TTER TOKYO)」店、梅田エスト店、テラスモール湘南店、6日よりららぽーと横浜店・新三郷店、イオンモール広島府中店の直営9店舗にて取り扱いを開始する。
[元記事:バロックジャパン、新ブランド「アズールエンカント」ローンチ。アラフォー女性向け]

「AZUL by moussy」は2008年10月に越谷レイクタウン店で誕生以来、イオンモールなどの郊外SCを中心に展開する急成長ブランドですが、30代のニューファミリー層に向けたリーズナブルラインとなっており、そこに満足しないファッション感度の高いアラフォー女性に向けたブランドを開発することで、新マーケットとターゲットを狙うポジショニングとして「AZUL ENCANTO」は考えられます。また、基幹ブランドである「moussy」が2000年に立ち上がって13年が経ち、その頃のブランドファンや関わる業界人までもが既にアラサーからアラフォーになってきているということも背景にあるのかもしれません。

先日、宝島社が発行する『sweet』のムックとして2012年10月から刊行されていた『オトナミューズ』が、2014年3月から月刊化することが発表されました。これは、”30歳以上、立ち入り禁止!”をコンセプトに『sweet』を卒業した「大人ガールズ」とよばれる30歳以上の世代や、”気持ちはガール”なアラフォー世代へのアプローチとして読者層を拡大し、新マーケットを開拓する動きです。

さらには講談社が発行する人気雑誌『ViVi』の大人版『TOKYOViVi』も4号目となる次号の発売が10月12日(土)に決定しており、編集コンテンツを強化する動きもみられ、今後の動向に注目できます。

このほか大人世代に向けた新ブランド開発のリリースも各社で出始めており、F.M.J.では今季注目できるマーケットとして積極的に取材していきたいと考えています。
今回の「AZUL ENCANTO」はSCチャネルではありますが、そういった意味では”大人ガールズ”という新たなターゲットの開拓や成長を図る、マーケットやガールズ企業の兆候のひとつとして捉えることができます。

・「AZUL ENCANTO」  http://www.azul-m.com/encanto/

 

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