6月4日(水)発売の雑誌「日経エンタテインメント!」が、2014年上半期ヒットランキングを発表。
これは、テレビ、映画、音楽、本、ゲームなどのオールジャンルのエンタテインメント作品や人を対象に、売り上げや視聴率、興行収入といったデータに社会現象度や話題性、新規性などを加えて、同編集部が作成しているもの。
昨年は、「半沢直樹」「あまちゃん」とTVドラマの当たり年でしたが、今年はディズニー「アナと雪の女王」が記録的なヒットを続けており、映画が復調。景気が回復基調で日本社会に明るさや開放感が広がりつつある世の中のムードを反映して、全体に前向きで、明るいエンタテインメントが受ける傾向が強まっているとのことです。
| 日経エンタテインメント!が選ぶ2014年上半期ヒットランキング
1位 アナと雪の女王
2位 笑っていいとも!
3位 NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』『花子とアン』
4位 永遠の0
5位 村上海賊の娘
6位 ものまねメイク
7位 ビリギャル
8位 ディズニー ツムツム
9位 妖怪ウォッチ
10位 ワン・ダイレクション
11位 花咲舞が黙ってない
12位 坂上忍
13位 有村架純
14位 大島優子
15位 SPICY CHOCOLATE
16位 ウーマンラッシュアワー
17位 テラスハウス
18位 橋本環奈
19位 プレイステーション 4
20位 失恋ショコラティエ
同編集部によると、2014年上半期のヒット傾向として、共通するキーワードは「伝統と挑戦の融合」。
圧倒的なブームとなっている映画「アナと雪の女王」は、親子で安心して楽しめるディズニーアニメの伝統をふまえながら、劇中歌「レット・イット・ゴー」を各国の人気歌姫が母国語でカバーするなどの新鮮なマーケティング戦略をとり、キャラ設定でも2人の女王を主人公とする初のダブルヒロイン、スタッフも女性監督が初めて手がけるというチャレンジングな作品。
2位の「笑っていいとも!」も約32年の歴史を持つが、終幕に向けてのサプライズ演出の連発は「最後まで挑戦を続けた、伝統ある番組」という強い印象を視聴者に与えたといいます。
“伝統だけではマンネリ化するし、斬新さだけでは一部のファンしかついてこられない。両方のバランスをうまくとった作品や人が、社会現象となるブームを起こした上半期だった”と独自分析しています。
このほか、ファッションイベントやメディアでも話題のざわちんを象徴する「ものまねメイク」やフジテレビ「テラスハウス」もランクイン。今回のヒットランキングの詳細は、本誌内でより詳しく特集。まさに本連載の【異業種マーケティングに学ぶ】ことが、多数掲載されています。