「H&M(エイチ&エム)」とデザイナーAlexander Wang(アレキサンダー・ワン)とのコラボレーションコレクション「ALEXANDER WANG x H&M collection(アレキサンダー・ワン × エイチ&エム・コレクション)」が、11月6日の発売を前にリリース以来再度メディアを賑わせています。
2015春夏コレクション開催で世界中のファッションメディアの注目が集まるニューヨークにおいて、歌手のリアーナが同アイテムを着用したスナップを「H&M」と「Alexander Wang」の公式Instagramで時間差で投稿し、瞬く間に拡散しています。また、UK版「GQ」10月号で掲載されたのは、メンズコレクションの一部。同WEBでも掲載されています。
完売必至のコラボ商品自体の話題性はもちろん、F.M.J.的に注目しているのは、その情報解禁の手法です。前回もイベントでのローンチ後、「H&M」やアレキサンダー・ワンが新たに開設したInstagram上で告知ムービーを公開。さらにハッシュタグ「#ALEXANDERWANGxHM」にて、Facebookやtwitterでも拡散を図っています。
F.M.Jでも記事化していますが、通常、この手のニュースリリースは、ファッションメディアを中心とした速報メディアへの一斉配信、もしくは一社への独占リークが一般的。今回の手法ではまず、SNSで発信し話題化した後に、その様子をファッションメディアがニュース記事として掲載し、さらに自然拡散していくという流れです。
今回も、発売前の商品を世界的なセレブへの着せ込みスナップというわかりやすい形で両社のInstagramオフィシャルアカウント上に掲載し、フォロワーを巻き込むことでメディアで話題化することに成功しています。
ニュースを報じているメディア自身がいうのもなんですが、これが次代の”ニュースの作り方”なのでしょうか。SNSを巧みに活用し”発売前”からの話題喚起、期待醸成を行うこのPR手法は、ファッション・マーケティングにおける新たなスタンダードとなりえるかもしれません。
・「ALEXANDER WANG X H&M」
http://www.hm.com/jp/life/culture/h-m-inside/2014/04/alexander-wang-x-hm