オンリーザブレイブ(OTB)グループは、ジョン・ガリアーノ(John Galliano)が「メゾン マルタン マルジェラ(Maison Martin Margiela)」のクリエーティブディレクターに就任したことを正式発表した。
同グループプレジデントのレンツォ・ロッソ氏は、「マルジェラに新たなカリスマを迎える準備が整った。ジョン・ガリアーノは最高の、疑う余地のない才能の持ち主。唯一無二で類稀なるメゾンのクチュリエは、世界のファッションに常に挑み、革新してきた。私は、彼にしか創造できない『ファッション・ドリーム』のため、彼が再びこの世界に戻ってきたことを嬉しく思う。ここを新たなホームと思って欲しい」とコメントを発表している。
ガリアーノと親交のある「シェアスピリット(SHARE SPIRIT)」デザイナー・片野光氏は、「ジョンは感覚が違う。見ている視覚が異なるというか。一つの素材から無限のファンタジーを語れる人物。ピカソとかダリとか芸術家と同じレベルだと思う」と話している。
ガリアーノは1996年に「ディオール(Dior)」のクリエーティブディレクターに就任。以後エジプシャンルック、ギャルルック、フランス革命など、類稀なるクリエーティビティーを発揮し、センセーショナルなコレクションを発表してきた。しかし、2011年2月に人種差別発言を報道され、ディオールから解雇。今後の動向が常に注目されていた。メゾン マルタン マルジェラでの初コレクションへの期待が高まる。
OTBはメゾン マルタン マルジェラの他、「ディーゼル」「マルニ(MARNI)」「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」などを傘下に持つ。2013年のOTBの総売り上げは16億ユーロに上る。
[元記事:ジョン・ガリアーノがメゾンマルタンマルジェラのクリエーティブディレクターに就任]
世界中のファッションメディアを賑わすビッグニュース。2015年1月にオートクチュールコレクションで発表される予定の新生「Maison Martin Margiela」は言うまでもなく、大きな注目を集めそうです。