CULTURE

2014年流行語大賞は「ダメよ~ダメダメ」「集団的自衛権」、トップ10「ありのままで」「壁ドン」「カープ女子」ほか選出



その年で最も話題となった言葉を選ぶ「2014ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)は12月1日(月)、都内で開催された表彰式でノミネートされた50語の中からトップテンを選出し発表。

年間大賞に選ばれたのは、お笑いコンビ・日本エレキテル連合のギャグ「ダメよ~ダメダメ」と「集団的自衛権」の2語。また、トップテンには、ディズニー映画「アナと雪の女王」で国民的な流行歌になった「ありのままで」、映画「LDK」がきっかけで話題になった「壁ドン」、 漫画・アニメ・ゲームソフトで記録を更新する社会現象になった「妖怪ウォッチ」、広島東洋カープを応援する女性ファン「カープ女子」、NHK朝の連続ドラマ小説「花子とアン」での美輪明宏「ごきげんよう」ほか計10語が選ばれています。

ryukogo2014_ere.JPG年間大賞に輝いた、お笑いコンビ・日本エレキテル連合のギャグ「ダメよ~ダメダメ」

ryukogo2014_miwa.JPGNHK朝の連続ドラマ小説「花子とアン」での美輪明宏「ごきげんよう」

「おもてなし」「じぇじぇじぇ」「今でしょ」「倍返し」という史上初の4語が選ばれ、当たり年とされた2013年に比べ、派手さに欠ける内容となっているといわれる2014年。お笑い芸人が流行語大賞に輝いたのは、2012年のスギちゃん「ワイルドだろぉ」以来、2年ぶりとなっています。

新語・流行語トップテン:受賞者一覧
・「集団的自衛権」:受賞者辞退
・「ダメよ~ダメダメ」:日本エレキテル連合
・「ありのままで」:ディズニー アナと雪の女王チーム
・「カープ女子」:石田敦子(漫画家)、大井智保子、古田ちさこ、天野恵(カープ女子)
・「壁ドン」:映画「LDK」・山崎賢人(俳優)
・「危険ドラッグ」:古屋圭司(衆議院議員・元国家公安委員長)
・「ごきげんよう」:美輪明宏 (歌手・俳優)
・「マタハラ」:杉浦浩美(立教大学 社会福祉研究所 特任研究員)
・「妖怪ウォッチ」:日野晃博(妖怪ウォッチ クリエイティブプロデューサー/企画・シナリオ原案)
・「レジェンド」:葛西紀明(株式会社土屋ホーム スキー部)、青木功(プロゴルファー)、山本昌広(中日ドラゴンズ・投手)

選考委員を務めた、俵万智は「”ありのまま”でいられないからこそ流行る、といったように流行語は逆の言葉を意味する」とコメントするように、時代の気分や世相を象徴するキーワードに今年も報道メディアが多数参加、年末を告げる恒例行事として注目度が高い表彰式となっています。

F.M.J.的にみると、同日開催された 今年最も活躍した女性たちに贈る「VOGUE JAPAN Women of the Year 2014(ヴォーグ ジャパン ウーマン オブ ザ イヤー)」の華やかな授賞式とは裏腹に、ファッションに関わる言葉は50のノミネートさえされていないことが、いまのファッション業界の世の中的な関心度や話題度を表すといえるのでしょうか。ただ、情報番組もこぞって取り上げた”双子コーデ”や、雑誌「大人ミューズ」創刊や「JJ」リニューアルなどにみられる”大人”マーケットへのシフトなど、ファッション業界版の流行語大賞もまとめてみると、面白いかもしれません。

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