日本百貨店協会が発表した全国百貨店(81社、236店)の5月売上高は、前年同月比5・1%減と3カ月連続でマイナスとなった。全18地区で前年に届かず、地方だけでなく都心の大型店も低迷した。株価低迷など消費マインドが低下し、中間層、富裕層ともに取り込めなかった。
商品別では雑貨が0・2%増と14カ月連続でプラスを確保した一方で、衣料品は7・8%減と大きく数字を落とした。
インバウンド(訪日外国人)需要は、購買客数が12・7%増の約23万人と40カ月連続増となったが、免税売上高は16・6%減の約134億円となり、2カ月連続で前年実績を下回った。高額品から化粧品などの消耗品を購買する傾向に変わっており、客単価が大幅ダウンとなったことが響いた。
東京地区も3ヵ月連続減
東京地区の売上高は4・5%減の1245億円で3カ月連続で減収となった。月前半はゴールデンウィークの催事やイベントで好調だったが、後半に失速した。商品別では雑貨が1・5%増、化粧品が13・5%増で、どちらも14カ月連続でプラスだった。衣料品は伸び悩んだが、ブラウス、パンツは堅調だった。6月も、15日までで3%減と厳しさが続いている。
[元記事:百貨店5月売上高、3カ月連続でマイナス]