中古車を新車のようにリノベーションし、自分らしくデザインするブランド「リノカ(Renoca)」が3月22日にローンチ。4月から受注生産が開始される。
これは、トヨタのランドクルーザー、ハイエースの専門販売店を全国展開する、フレックスによる新事業。ブランド名である、リノカの由来は、“リノベーションカー”。古くなったけれども良い車を、自分らしくデザインして、長く乗る。そんなクルマのリノベーション文化の発信基地を目指す。
リノカは、現在でもそのデザイン性について評価が高い「日産パオ」や「日産ラシーン」のコンセプターである坂井直樹(慶應義塾大学教授)をはじめ、最前線で活躍する国内外のカーデザイナーをデザインチームに迎えることで独自のデザインを実現。ボンネットをはじめとするリノベーションパーツも開発製造することで、従来の印象とは全く違ったクラシカルなデザインや、ポップなデザインの車を用意することができるという。
仕組みは、WEBサイトからの受注生産。サイト内には、実際に自分でリノカをつくる体験ができるシミュレーションページを設置。ボディカラー、フロントフェイス、タイヤやからホイールまで、自分好みのクルマを製作して、実際にその車の見積もりまで出せる仕様となっている。ファッションに合わせたインテリアコーディネート、サーフボードやスノーボードを簡単に収納できるスペース、家族揃って快適に車中泊が楽しめる室内空間など、ライフスタイルに合わせた“リノベーションカー”を作ることができる。
オープン時には、ランドクルーザーとハイエースの中古車(ハイエースのみ新車ベースも可)をベースとしてデザインした4車種が用意された。
なお、リノカのフラッグシップショップとして東京・世田谷に実店舗(東京都世田谷区等々力3丁目28−1)も同時オープン。実際に店舗に足を運べば、実車を見ることはもちろん、試乗をすることもできる。全国にあるフレックスの店舗でも対応。購入後のアフターケアから納車まで、近くに店舗がなくても安心の体制だ。
「なんでもかんでも新しいモノを、みんなと同じように追いかけるのではなく、自分らしさをいかに深められるかが重視される今日。中古マンションを自分好みのデザインでリノベーションするように、新しく発表された車ではなく、自分のライフスタイルに合った、自分だけのデザインの車に乗りたい。そんな人々の思いを形にしたのがリノカです。」とする同社。リノベーションカー、たしかに時代の気分を捉えた新しいサービスだ。