CULTURE

木村カエラが初の絵本を4月に出版。ブックフェア「築地本マルシェ」でその思いを語る



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歌手・木村カエラが、4月下旬にKADOKAWAから自身初となる絵本を出版する。2月17日と18日に開催された朝日新聞社主宰のブックフェア「築地本マルシェ」にゲストで登壇し、絵本ナビの金柿秀幸・代表取締役社長と対談を行った。

対談のテーマは、「子どもたちにすてきな絵本の出会いを」。木村カエラは、『どろんこハリー』やしかけ絵本『プータンいまなんじ?』を紹介するなど、金柿秀幸社長とともに、それぞれが持ち寄った絵本を紹介するとともに、作品にまつわるエピソードを語り合った。

冒頭に金柿社長から「カエラさんと絵本の関係性って?」と問われると、「絵本はおばあちゃんや父親と、読んでくれた人との思い出が宿っているものですね。少ないページの中に素敵な言葉が凝縮されていて、心に訴えかけてくる。そんなところが大好きなんです」とコメント。歌詞を書く際も絵本からインスピレーションを受けることもあるといい、「絵本は小さなお子さんから大人まで、読む人の心を動かすもの。でも言っていることはすごくシンプルじゃないですか。そんな風に自分の歌詞も書けたらいいなと思います」とした。

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また、中盤では、絵本製作の話も。「手がけた絵本は、16年にリリースした配信シングル『BOX』の歌詞を反映しました。BOXは“心”。心は宝箱で、素敵な思い出を詰め込めばどんどん輝いていく。でも、嫌なことがあったりがまんすることが多いほど自分らしさがなくなって、心がゴミ箱のようになってしまう、という内容なんですよ。自分の心はゴミ箱じゃなくて宝箱なんだよ、だからキラキラするものを入れていかないと、という気持ちを込めました」と語った。

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また、「いつもライブに来てくれるファンの方も来てくれていて、 出版を楽しみにしてくれてるのかなとうれしかったですね。読んでみて、どんな反応が返ってくるか楽しみ。 お子さんは楽しく、大人の方は何か心に響くものがあればいいなと思います。幅広い人に届けば嬉しいですね」とコメント。物語にかける思いについては、「生活の中で、 つまずいたり元気がなくなってしまうことってたびたび起こるじゃないですか。 そんな時、 絶対的に読める本にしたいと思って描いています。 悩んだ時に自分自身でも『どうしたらいいかな?』と再確認できるような、 答えを見つけ出せる作品にしたいです。自分の子供が悩んでるなって時にも読んであげる、そんな本になればいいなと」と意気込みを語った。

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また、『BOX』の歌詞を絵本にするにあたり、 悩んだこともあったという。 「もともと『BOX』の歌詞は、海賊が旅をして宝を探しに行くというテーマで作っていったんですよ。でも絵本となると、 ちょっと男の子っぽいし固いかなと。 小学生の男の子とあるキャラクターが出てくるんですが、 歌詞をどんな風にキャラクターに反映するかは悩みました」といい、「何をどうキャラクターにしようかなと。“心”は宝石で表現すべきなのか、岩にしようとか。『心が固くなる』とか言うじゃないですか。そういう感覚でキャラクターに変換していく作業は、無限に表現の方法がある分、大変でしたね」と制作過程を説明した。

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