伊勢丹が、1997年以来22年ぶりに百貨店の顔である包装紙のデザインを、2月20日から変更する。
これは同社グループが目指す「最高の顧客体験」の実現に向け、販売サービスの上質化に取り組むことの一環として、実施されるものだ。百貨店の顔である包装紙のデザインが変更されるのは、1997年以来22年ぶりとなる。
今回変更される包装紙のデザイン名は、「ラディアンス(radiance)」で、光が放射状に広がる”無限のひろがり”を表現している。
デザインに込められた思いは、「贈り物は贈る人と贈られる人の想いをつなぐもの」。白地の紙の上の、赤、黄、緑の3色の線がとぎれることなく広がり、現在も、そして未来までつながっていくイメージだ。
その想いからも、伊勢丹のショッピングバッグとして親しまれているタータンチェックのショッピングバッグから取り出した時に、その贈り物がより魅力的に見えるようにも工夫されている。包装紙の配色は、ショッピングバッグのタータンチェック(マクミラン/イセタン)に使用されている3色(赤・黄・緑)で構成され、この3色が、包装紙とショッピングバッグを上手くリンクさせているのだ。
また、包装紙に点在した一文字づつを追っていくと、それが「I・S・E・T・A・N」だと気付けるようになっており、受け取った人も「伊勢丹」の名前を発見する時間を楽しめるような仕掛けも。リボンも、包装紙にちりばめられた「ISETAN」の文字が印刷されたオリジナル仕様となっており、これらの細部まで楽しめるコンセプトのもと、今回の包装紙のデザインが決定した。
デザインを手がけたのは、パリにアトリエを持つフィリップ・ワイズベッカー氏。彼が描く線はシンプルでありながらも、国や性別を超えて、多くの人に愛されている。