「ナイキラボ(NIKELAB)」とトム・サックスとのコラボレーションによるポンチョが、4月27日から発売される。
2015年に考案された同アイテムは、ナイキクラフト コレクションを代表するもので、 変形するアパレルを考えるデザインチャレンジの結果、4年間に渡る無数のテストと改善を繰り返しようやく完成したものだ。 製品化に取り組んだのは、ナイキのスペシャル アパレル プロジェクトに関わるシニア デザイン ディレクターであるジャレット・レイノルズなどのデザイナーたち。レイノルズが、収納されている状態から素早く着ることができ、使用後は簡単かつスリムに収まるアイデアに魅了されたことから、デザイン化に至った。
最初の試作品から複数の実用性のあるコンセプトが生まれたが、ポンチョとして完璧では無かった為、レイノルズが元々同社とコラボレーションしていたトム・サックスにアドバイスを求めたことがきっかけで、同プロジェクトがスタートした。サックスの、透明性とものづくりの根拠に基づいてプロダクトを作るという理念から、同プロジェクトはアーティストとのコラボレーションかつ独創的なものへと発展していったのだ。
当初、動画制作を通じ、アイテムの問題点の改善に取り組んでいったサックスは、ドラッグレース(約402mの直線走行を競うモータースポーツ)から着想を得たパラシュートが開く構造や、ウエストバッグなどのアイデアを取り入れていった。 全てのプロダクツは、ナイキの協力のもと、サックス自身のスタジオで製作されており、多様なプロセスを表現。また、製作過程において多くの人が関わっているという点で、透明性という観点から工場との関係性も重要視されている。
素材には、トリニティケースに採用されたダイニーマ素材(マーズ ヤード オーバーシューにも採用された超強力繊維)からサックス スタジオで製作されたセラミック ビーズまで様々な素材を使用。フィドロック バックルでウエストバンドの利便性を高め、ポンチョ自体は最小サイズで最大限の範囲をカバーする防水性と通気性に優れた3層構造の生地を採用している。ポンチョの背面には生産地であるベトナムの名が力強く堂々とプリントされているのも特徴的だ。価格は54,000円(税込)。
サックスは、「このコレクションには、素材とものづくりの透明性に対する我々の考え方がうまく反映され、作品に携われたことを誇りに思っています。私がスタジオで作る他の作品と同じ価値観、品格があります。」とコメント。 同コレクションには、ただ飾ったり、単純に使うだけでなく、着る人が何を考え、何をしたか、そして何よりもの過程について深く知ってもらうきっかけになればと強く願うサックスの思いが込められている。
なお、同アイテムは、東京オペラシティ アートギャラリーで開催されるサックスの「ティーセレモニー」に合わせて、4月27日から、NIKELAB MA5、DSM GINZAで発売予定だ。
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