建築家でありデザイナーのアルヴァ・アアルト生誕120周年を記念した回顧展「アルヴァ・アアルト -もうひとつの自然」が、神奈川県立近代美術館 葉山にて9月15日から11月25日まで開催。これを皮切りに、2019年にかけて4会場を巡回する。
©Vitra Design Museum ©UrsulaSprecher
ヴィトラデザインミュージアムとアルヴァ・アアルト美術館が企画した同展は、2014年9月にドイツのヴァイルアムラインにあるヴィトラデザインミュージアムで始まり、スペインのバルセロナ、マドリード、デンマークのオールボー、フィンランドのヘルシンキ、フランスのパリで開催されてきた国際巡回展。日本では約20年ぶりとなる本格的なアアルトの回顧展にあたり、オリジナルの図面や家具、照明器具、ガラス器、建築模型などで、「北欧の賢人」とも称された20世紀を代表する建築家であり、アルテックの設立者の一人であるアルヴァ・アアルトの生涯と作品を辿る。
会場には、アアルトの創造の軌跡を辿る展示とともに、アアルトのデザインを実際に体験できる特設コーナー「アアルトルーム/Aalto Room」が開設される。このコーナーでは、メインパートナーであるアルテックと日本巡回展のメインスポンサーであるイッタラの協力のもと、アルヴァ・アアルトの代表的なスツールやテーブル、アームチェアが並び、その座り心地を実際に試すことができる。さらにインテリアスタイリストの黒田美津子が、会場構成とスタイリングを担当。海の見える窓辺から差し込む自然光のもとに、アアルトベースやトレーを合わせたるスタイリングからは、現代の暮らしにアアルトのデザインを取り入れるヒントを見つけ、日々の暮らしを豊かに美しくという彼の想いを体感することができる。
期間中は「アアルトルーム/Aalto Room」にて、アルテックのテーブルで作業するアルヴァ・アアルトのパネルの隣に座り、記念撮影できる「アルヴァ・アアルトと記念撮影/instagramフォトコンテスト」を開催。好みの家具やコーディネイトなどの写真を撮って「#alvaraaltosecondnature」のハッシュタグとともにinstagramに投稿すると、会期終了後、抽選でプレゼントが当たる。
さらに「アアルトルーム/Aalto Room」内のワークショップスペースでは、「自分だけのアアルトルームをつくろう」を実施。ポストカードに「スツール 60」や「41 アームチェア パイミオ」、アアルトベースなどのシールを貼ってスタイリング。ポストカードは持ち帰ることができ、子どもから大人まで自由に参加できる。会期中の11月3日を除き、毎日9時半より行われ、当日分の配布がなくなり次第終了となる。
「アルヴァ・アアルト‐もうひとつの自然 -」は、神奈川県立美術館 葉山で開催後、12月8日から2019年2月3日まで名古屋市美術館、2019年2月16日から4月14日まで東京ステーションギャラリー、2019年4月27日から6月23日まで青森県立美術館に巡回予定。決して限られた人のためのラグジュアリーではなく、すべての人の暮らしがデザインの力によって便利で豊かになることを目指したアアルトの想いを体感してみては。
【展覧会情報】
アルヴァ・アアルト‐もうひとつの自然
会期:9月15日〜11月25日
会場:神奈川県立近代美術館 葉山 第2・3展示室
時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
料金:一般1,200円 20歳未満・学生1,050円 65歳以上600円 高校生100円
[元記事:北欧デザインの巨匠、アルヴァ・アアルトの本格的な回顧展が葉山で開催! 名作スツールやガラス器が一堂に]
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