インターネット調査会社のマイボイスコムは、”ファストファッション”に関するアンケート調査結果を発表。
ファストファッションブランドの認知率は「ユニクロ」がトップで94.8%、「しまむら」が83.7%、「GAP」が72.9%と続き、出店が加速している「H&M」や「GU」もそれぞれ6割を超える認知率を示しています。いずれのブランドも女性が高く、「FOREVER21」「ZARA」に関しては女性が男性を約30~32ポイント上回る結果となっています。
直近1年以内に購入したファストファッションは、「ユニクロ」が63.5%で最も多く、以下「しまむら」「GU」「GAP」が各1~2割で続きます。「しまむら」は女性が男性を約16ポイント上回ります。
注目すべきは、最も購入したいファストファッションブランドと、その購入したい理由に関するデータです。
最も購入したいファストファッションとしては、「ユニクロ」が38.8%、「しまむら」が7.4%、「GAP」が6.6%などとなっています。「ユニクロ」は、10代では2割弱、50代以上では4割強となり、「GU」「FOREVER21」は、女性10・20代でやや多くなっています。最もよく購入しているブランドを今後も購入したいと回答した人(継続購入意向)の比率をみると、「ZARA」「GLOBAL WORK」主利用者で7割以上となっており、両者のブランド好意度の高さが伺えます。
そのブランドを購入したい理由としては、「価格が割安である」(67.7%)の他、「定番アイテムが買える」「シンプル、飽きがこない」「自分の趣味に合う商品がある」「商品の種類が豊富」「無難」「カラーバリエーションが豊富」などが各2~3割で上位となっています。
今後購入したいブランド別にみると、「ユニクロ」「しまむら」「GU」「アベイル」では「価格が割安である」が各8~9割にのぼり、「ZARA」「GLOBAL WORK」「next」では「自分の趣味に合う商品がある」、「アバクロンビー&フィッチ」では「商品のセンスが良い、おしゃれ」が最も多くなっています。「しまむら」は「商品の種類が豊富」、「H&M」「ZARA」は「商品のセンスが良い、おしゃれ」、「FOREVER21」は「トレンド・流行を取り入れている」が2位となっています。また、「ユニクロ」では「定番アイテムが買える」「無難」が他の層より多くなっています。
昨今、ファッション企業によるSCチャネルを中心とした、ファミリーや既存ブランドより年齢を上げた新たなターゲットに向けた、新業態開発のリリースが活発化しています。ファストファッションブームが一段落したといわれる一方で、とはいえ価格軸も大きな購入の価値基準となる同マーケットで、こうしたファストファッションとの差別化(競争優位性)をいかにつくれるかというマーケティング施策を考える上でも、ひじょうに参考になる調査結果となっています。
・マイボイスコム「『ファストファッション』に関するアンケート調査結果」 http://www.myvoice.co.jp/biz/surveys/18215/