今回、F.M.J.では、ファッションブランドによる「Instagram(インスタグラム)」活用状況を独自に調査し、フォロワー数順にリストアップ。
上記表は、5,000人以上のフォロワーがいるアカウント(2014/2/3時点)を抜粋して掲載しています。なお、こちらはF.M.J.編集部による独自調査であるため、あくまで参考データとしてご活用ください。一部のアカウントが漏れている可能性があるランキング表示であることと、グローバルでのアカウント運用の場合はリストとして含んでおりませんので、予めご了承ください。
フォロワー数トップとなったのは、レディー・ガガが来店し話題を集め、海外からの人気も高いセレクトショップ「CANDY(キャンディー)」の59,674人。2位「SLY(スライ)」が55,421人、3位「MOUSSY(マウジー)」が50,327人とバロックジャパンリミテッドが展開する人気ブランドが続き、5位「EMODA(エモダ)」が36,051人、8位「FIG & VIPER(フィグアンドヴァイパー)」が25,557人、9位「MURUA(ムルーア)」が22,146人、10位「Ungrid(アングリッド)」が20,561人となるなど、ガールズブランドが「Instagram」でのブランド発信に注力していることがわかります。これは、ガールズ系人気モデルによるアカウント開設が増えていることやガールズ系ファッション誌による誌面での特集も後押ししている結果かもしれません。さらに、中国や台湾などアジアからのフォロワーも少なくないという海外展開ブランドであるという視点もあります。
「Instagram」は、日本ではマーケティング活用され始めている段階ではあるので一概にはいえませんが、Facebookと違い、フォロワーは企業やブランドではなく、インフルエンサーを中心に”個人”につく傾向が強いことと、そういった状況においては、ハッシュタグを活用したユーザーの個人間における”小さなコミュニティ”内での話題拡散のプロモーションとして展開することが、現時点では有効といえるのかもしれません。
とはいえ、特筆すべきなのは、「SLY」や「moussy」はFacebookアカウントよりも「Instagram」のフォロワー数が上回る数値を更新しており、「Instagram」上でスタッフスナップやフェア告知、新商品情報を積極的に発信することで店頭販促に繋げていることがわかります。
マーケットやターゲット、ブランド特性によって活用の相性はあるとは思いますが、好調雑誌「VERY」の人気モデルである滝沢眞規子も先日、個人アカウントを開設するなどガールズ系にとどまらず、ファッション・マーケティングの新たな手段として、さまざまなブランドがマーケティング活用を検討する段階に既にあるといってよいとF.M.J.としては考えています。