ICT総研は、2015年度のSNS利用動向に関する調査結果を発表。ファッションマーケティングの最注目ツールとなっている、Instagramの利用拡大が顕著になった。
調査によると、国内におけるSNS利用者は年々増加し、年内にはネットユーザー全体の6割を超える6,451万人に達する見込み。SNS利用者は元々10代~20代の若年層が多かったが、SNS利用が当たり前になってきたことで40〜50代以上の年齢層にも拡大しており、登録者数・利用者数ともに増加傾向が見られる。このまま普及が進めば2017年末には利用者数は6,912万人、ネットユーザー全体に占める利用率は69.2%に達する見通しだ。
利用目的については。アンケート対象者のうち72.9%が「人とのコミュニケーション」を行う目的でSNSや通話・メールアプリを利用していると回答。全回答者の中で最もこのサービスの利用率が高かったのはLINEで57.5%、Twitterが36.6%、Facebookが34.7%、Skypeが11.4%、Google+が11.4%、Instagramが10.9%、mixiが10.1%となっている。昨年との比較では、LINEの利用率が向上しているのに対してその他のSNSの利用率は伸び悩んでいる。また、Instagramの利用率は昨年から大きく伸びており、今後の成長が見込まれる。
Instagramは全体比による利用率は他に劣るものの、利用者満足度は最も高く74.2ポイント、次いでLINEが73.3ポイント、3位はツイッターで70.9ポイントとなっている。昨年との比較では、LINEは51.7%が、Instagramは77.3%に利用時間の増加が見られた。その他の利用者は「あまり変わらない」という回答が5割から6割を占めており、利用時間に大きな変化はないようだ。
今年から国内でも広告展開が可能になった、Instagramの利用拡大。ファッション業界においても、そのマーケティング活用の模索が各社で進んでいる。
・ICT総研 http://www.ictr.co.jp/