ドイツ発のプレミアムラゲージブランド「リモワ(RIMOWA)」と、スイスの家具メーカー「ヴィトラ(VITRA)」との初コラボレーションコレクション「RIMOWA Vitra 2025」が6月18日に発売を開始した。6月11日より伊勢丹新宿店 本館1階 ザ・ステージで行われたポップアップイベント「THE CRAFT OF RIMOWA」で世界初披露されたこの限定コレクションからは「アルミニウム スツール(423,500円)」、「アルミニウム ツールボックス(95,700円)」、「ステッカー セット(6,600円)」の3アイテムが登場した。
リモワとヴィトラにとって、「モビリティ(移動性)」と「多機能性」は日々のプロダクト作りにおいて大切なインスピレーション源だ。今回のコラボレーションでは、そのインスピレーションを最大限に活かし、多様な環境にシームレスに溶け込むプロダクトが誕生した。
登場するコラボレーションアイテムでは、アルミニウム素材が重要な役割を担う。両ブランドは、耐久性とタイムレスな魅力を兼ね備えたアルミニウム素材の加工において長年の専門性を共有しており、その代表例としてヴィトラの代表的なオフィスチェア「AC 5」やリモワの「オリジナル」および「クラシック」コレクションがあげられる。リモワとヴィトラは「デザイン」「エンジニアリング」「クラフツマンシップ」というキーワードを通して、機能的で耐久性の高い高品質なプロダクトを生み出すという共通のミッションを掲げているのだ。
ヴィトラのCEO、ノラ・フェルバウムは、「このコラボレーションは、私たちの居住空間とワークスペースデザインに関する専門知識と、リモワの機能的なモビリティに関するノウハウを融合したものです」と述べている。また、リモワのCEO、ユーグ・ボネ・マザンベールは、「ヴィトラとリモワは、素材へのこだわりと独自のデザインで知られる、各界を象徴するブランドです。耐久性とクラフツマンシップに対する情熱を共有したこのコラボレーションは、イノベーションと美が融合した『デザイン』の真髄を体現しています」とコメントしている。
アルミニウムスツールは、リモワのアイコニックな素材、グルーヴ入りアルミニウムを用いたモバイルキューブで、ホイールにはリモワの「マルチホイールシステム」が採用されている。内部はヴィトラのファブリックが用いられており、日用品を収納することが可能だ。内部には取り外し可能なレザーディバイダー(仕切り)が備わり、内容物をすっきりと整理することができる。また、蓋に装着し外すことができるクッションシートは、快適な座り心地を提供する。
また、アルミニウムツールボックスは、2010年にArik Levyがデザインしたヴィトラ「ツールボックス」にインスパイアされたアイテムで、従来のリサイクルプラスチック素材ではなく、リモワのアルマイト加工されたアルミニウム素材が用いられている。また、内部にはリサイクル素材のファブリックを使用するというサステナブルなアプローチが採用されている。これらのコラボレーションアイテムは、リモワとヴィトラの両工場での共同制作により生み出された。アルミニウム製のパーツはリモワのケルン工場で、テキスタイル部分の加工はヴァイル・アム・ラインにあるVitra Campusで丁寧に作り上げられている。
また、今回のコラボレーションコレクションの発売を記念して、ヴァイル・アム・ラインのVitra Campusではスペシャルインスタレーションが公開される予定だ。このインスタレーションはZaha Hadid設計のFire Stationにて、6月27日まで一般公開される予定だ。