「フリークスストア(FREAK’S STORE)」の旗艦店、フリークス ストア渋谷が、3月11日にリニューアルオープン。
今回のリニューアルでは、30年前に茨城で古着屋として誕生したフリークス ストアの原点に回帰し、再度古着にフューチャー。“モダン”“ユニフォーム”“ヴィンテージ”をキーワードにブランドをセレクトし、それらをオリジナルのトレンドアイテムとあわせたスタイルを提案する。
1階のレディスフロアでは、外苑前のフラワー・プランツショップ「フーガ(FUGA)」とコラボレーション。今季のレディステーマ「ロマンチック・トムボーイ」を表現した店内装飾、Tシャツやトートバッグを展開する。
2階のメンズフロアでは、50‘s〜70‘sのロックをベースにアパレルやポスターを扱うアメリカブランド「ウルフギャングボルト(WOLF GANG VAULT)」のポップアップショップを展開。当時の貴重な広告デザインやヴィンテージチケット、ポスターの原画などを販売する。
また、1階にギャラリースペース「OPEN STUDIO」を新設。他業種との協業イベントや、日本初上陸ブランドのポップアップショップなど、ファッションにとどまらないアメリカンカルチャーを発信していく。
初回は、LAの高感度セレクトショップ「アポリス(APOLIS)」が運営するショップ&ギャラリー「アルケミーワークス(ALCHEMY WORKS)」が日本初上陸。4月2日までの期間限定ギャラリーショップをオープンする。
来日した、創業者であるラーン&リンジー夫妻にインタビューを敢行した。
ーまず、2004年にアポリスを展開しながら、2013年にアルケミーワークスをオープンさせたきっかけを教えてください
ラーン:ロサンゼルスのダウンタウンにアポリスをオープンしました。その頃はまだ周りに何もなく、人も集まっていないところでした。そこで10年近く活動する間に、アーティストやクリエイティブな人、ユニークな人々が集まってきて、友達になっていったんですね。そこで、彼らが表現する場所を提供しようと思ったときに、アポリスでは自社ブランドの洋服しか扱っていなかったので、リンジーが雑貨のライフスタイルショップをオープンしました。初めは男女ミックスしたお店だったのですが、今は90%がレディスを扱うショップとなっています。
ーアルケミーワークスでアイテムをセレクトするときの基準、大事にしていることは何ですか
リンジー:世界を旅しながら色々な場所に行って、色々な人と出会い、探します。時代の流れも意識しながら、その中から自分たちに合ったものをオープンマインドで見ています。有名かそうではないかではなくて、自分たちの目で見ていいものをセレクトすることを大事にしています。
ーフリークスストアとアポリスは2015年春夏からコラボレーションなどを行っていますが、当初協業を始めた理由をお聞かせください
ラーン:アポリスは、貧困地での製品企画と生産を行う事によって雇用機会を増やすなどの活動を積極的に行っています。またフリークス ストアも、大震災のときに被害にあった工場で生産を行い、ビジネスを構築するということをしていたので、そういった点がお互いの共通点となって、協業をスタートしました。
ー今回、満を持しての初上陸となりますが、ギャラリー出店に至った経緯を教えてください
リンジー:アポリスとしてはフリークス ストアとの取り組みを行っていたのですが、今回の渋谷店は、レディスがメインのお店へリニューアルということだったので、レディース商品をメインに扱うアルケミーワークスを出店したらどうか、ということで声がけをいただきました。
今回のラインアップとしては、今カリフォルニアで売れているアイテムをピックアップして持ってきました。
ー今回のギャラリーテーマを教えてください
リンジー:「ディスカバリー」つまり、“いろいろなものを見て、発見していきましょう”というテーマを掲げています。カリフォルニアにあるお店の雰囲気をそのまま日本に持ってきたいと思いました。売りやすい価格の商品だけでなく、彫刻や、ラグ、民族衣装など、様々な時代や様々なクラフトのもの、日本にまだ紹介されていないプロダクトを紹介しています。価格も高いものから低いものまで、また買う・買わないに限らず、自分の好きなものだけを見るのではなく、視野を広げて見て欲しい、という思いがあります。
ー特にオススメのアイテムは?
リンジー:ひとつは今回のテーマである「ディスカバリー」を表現した、ラーンデザインによるモチーフのアイテムです。クラッチバッグ、トートバッグ、Tシャツを展開しているのですが、中でもバッグがお勧めで、「クレア ヴィヴィエ(CLARE VIVIER)」というカリフォルニアのバッグのブランドになります。
もうひとつは、「エスキベル(Esquivel)」の靴です。ドット柄に見える模様は、カリフォルニアの太陽でレザーを日焼けさせて作った柄になります。6足作ったのですが、1足はLAに、日本には5足持ってきました。デザイナーのジョージ・エスキベル(George Esquivel)は南カリフォルニアのデザイナーで、最近ではフランスのコレットでも展開されている、独創的なアーティストです。
ー最後に、F.M.J.は、“FEEL-GOOD THINGS for YOU!”をテーマとしているのですが、ご夫妻にとってのFEEL-GOOD THINGSを教えてください
ラーン:まず、二人に共通しているのは”旅”というものがそうですね。違うところに行って、違う角度から色々な物事を良くも悪くも感じることができる。違う世界や違う価値観を感じることは、私たちにとってギフトのようなもので、そこから新しいアイディアが生まれることがよくあります。それは、仕事であろうが、遊びであろうが関係なく、刺激を受けています。
もう一つは、私は服のデザインをしているのですが、デザインを考え、クリエイティブなエナジーを感じる事が私にとっての”FEEL-GOOD”な時間です。
リンジー:私はお店にいる時がそうですね。友達同士が交流してくれたり、お客様がお買い物をしてくれたりとか、そうして過ごす時間や、またアウトサイドでジョギングをしたり、サーフィンをしたりする時も同じく”FEEL-GOOD”ですね。
よりファッションにフォーカスした「アメリカンライフスタイルショップ」として生まれ変わった、フリークス ストア渋谷。店内の空間照明にも変化をつけたという通り、創業31年目の新たなスタートには、フリークス ストアのこれからを示す、さまざまな明るい光が射していた。
フリークス ストア渋谷
- 住所:東京都渋谷区神南1-13-1
- TEL:03-6415-7728
- 営業時間:12:00〜20:00(平日)、12:00〜20:30(土日祝)
- 公式サイト