オンワードホールディングスとラオックスが、両社が持つグローバルな経営資源を組み合わせた合弁会社の設立を発表。ファッション衣料等の生活文化製品の企画・生産・販売事業等を協業します。
合弁会社は、オンワードが有するファッション衣料等の生活文化製品の企画・生産基盤を活かしたモノ創りを行い、ラオックスが運営する海外向けECサイトや日本国内の免税店舗等で販売する計画。海外在住ユーザー向けのECによるアウトバウンドと、観光客向けの店頭販売によるインバウンドを連携させることで、オムニチャネル戦略を推進。高品質・高感度な〝ジャパンクオリティ″の生活文化製品を、アジア諸国をはじめとする世界に向けて提供し、事業の積極的な拡大を目指すといいます。
免税店を全国展開するラオックスは、6月6日に23店舗目となる「ラオックス新宿本店」を旗艦店として出店。日本の美をコンセプトに「ジャパンプレミアム」を表現する店舗デザインや、同社初となるオリジナルアパレルブランドで柄やサイズを中国人の好みに合わせた「オリガミ(ORIGAMI)」をはじめ、メイド・イン・ジャパンの商品を中心に取り揃えることで、幅広い外国人観光客の獲得を図っています。
また、婦人靴製造・販売のモード・エ・ジャコモを完全子会社化するなど、ファッションMDの強化を戦略的に行うラオックス。今回の発表は、インバウンドやアウトバウンドとしてはもちろん、大手アパレルを中心に業界再編が進むファッション業界の新たな潮流としても注目することができます。