大塚製薬が発売するロングセラー商品「ポカリスエット」が、本日7月26日(金)~28日(日)に開催される「FUJI ROCK FESTIVAL’13」協賛による特別企画として、「手で触れていないのに音が鳴る」という新感覚の音楽体験をすることができる、世界初のデジタル雑誌広告「POCARI MUSIC PLAYER」を展開。
これは、7/20(土)発売『Switch』(2013年8月号)に掲載された雑誌広告ページのレコード型の部分を取り外し、iPadで特設WEBページにアクセス。そこに用意されたターンテーブルに紙を載せると自動的に楽曲とミュージックビデオが再生されるというものです。再生される音楽は、「FUJI ROCK FESTIVAL’13」出演の実力派ポストロックバンド「LITE」の『bond』のほか、「光風&GREEN MASSIVE」の『櫻』と「STERUSS」の『go city blues』、計3組のアーティストによる楽曲提供されています。
この「POCARI MUSIC PLAYER」は、「PIT System(ピット システム)」と呼ばれる特殊な印刷技術を世界で初めて広告に採用しており、読者に見えない形で印刷された「静電インク」と液晶タッチパネルが反応し、音が鳴る仕組みとなっています。
また、体験型雑誌広告「POCARI SWEAT EFFECT」を8/1(木)発売『BRUTUS』(2013年8月15日号)に掲載。これは、iPadの光を雑誌広告ページの裏から当てると、紙に印刷された画像と液晶画面からの映像が一体となって見え、誌面上でプロジェクションマッピングのような光のアートが表現される、国内初の「リアプロジェクション型雑誌広告」としています。
昨日掲載した、新創刊ライフスタイル誌『CANVAS』のAR技術を活用したムービーコンテンツや、昨年リニューアルした東京駅丸の内駅舎で実施されたことを機に急速に活用事例が広がる「プロジェクションマッピング」、また2013年1月に増上寺で行われた、auによる”スマホでライブ会場をコントロールできる”参加型イベント「FULL CONTROL TOKYO」、渋谷駅前「QFRONT」大型ビジョンで現在開催中の「渋谷デジタル花火大会」など、最新デジタル”技術”とリアルの”場”を組み合わせて実施されるデジタルプロモーションが盛んになりつつあります。
こうした最新テクノロジーを駆使したプロモーション展開は、先を行き過ぎると一般ユーザーがついてこれず、逆に話題にならないという本末転倒な結果に陥りがちですが、スマートフォンをはじめとしてデジタル環境が加速的に普及するなかで、企業としてもプロモーション手法として活用するケースが今後さらに増えてくることは間違いありません。
そうしたなかで、ファッション業界としても”最新デジタル技術”を”ファッション”に”わかりやすく”落とし込み、”最新”を”最旬”に変えるデジタルマーケティングをできるかが今後の課題といえます。
なお、今年で発売33周年を迎えるポカリスエットは、1989年の横浜博覧会で初めて実施された、軽飛行機が編隊を組んで飛行機雲で空に文字を描く「スカイメッセージ広告」や、2001年には国際宇宙ステーション内で初の「宇宙CM」を撮影するなど、”新しいこと”や”初めてのこと”の先進的なチャンレンジをし続けることで、日常の水分とイオンの補給に欠かせない飲料として定着したブランドの”鮮度”を保ち続けるというブランド戦略をとっており、今回の取り組みはその最新事例と位置づけられます。
・「POCARI MUSIC PLAYER」 http://pocariplayer.jp/
・「POCARI SWEAT EFFECT」 http://pocarieffect.jp/