今年で17回目を迎えたフジロック・フェスティバル’13(FUJI ROCK FESTIVAL’13)が7月26日より3日間にわたって開催され、無事に終了した。
天候に恵まれた昨年とは打って変わって、今年はフジロックらしい晴れあり、雨ありの天気で、苗場の山々と共に雨や雷が幻想的な雰囲気を作り出す瞬間にも何度か出くわした。
FUJI ROCK FESTIVAL’13事務局の発表によると、総来場者数は延べで11万1,000人。内訳は7月25日の夜祭が1万人、26日が3万人、27日が4万人、28日が3万1,000人となる。なお、キャンプサイトの利用者は1万7,000人。
フジロック独特の雰囲気や楽しさは苗場で開催されるようになった99年から変わることがないが、ここ数年で観客の年齢層は変わりつつある。00年代に20代、30代だったフジロッカー達が30代、40代を迎えるようになり、子供連れも多く見られるようになった。そうしたファミリー層に向けたプレイパーク「キッズランド」や、メインステージであるグリーン・ステージ後方に「プライオリティ・テント」も設けられており、フジロック側も観客の成熟化を認識してしっかりと対応している。
[元記事:フジロック・フェスティバル’13が終了。年齢層の高まりとフェスファッションに注目]
こちらの『FASHION HEADLINE』記事が興味深い分析をしています。それはカラフルなレインウエアやポンチョなどアウトドアブランドをはじめ、フェスファッション市場の活性化がみえるなかで、フェスイベントの成熟とともに、来場者の年齢層も高くなっている、”観客の成熟化”がみてとれるということです。
記事の中では、10代・20代へのフェス参加の金額面での参加障壁を指摘しており、フジロックだけに限らず、各地のフェスも今後向かうべき課題としています。一昨日掲載した、「ビラボン」による”ビーチファッション”の次世代顧客を見据えた学生マーケティング施策にもありましたが、今回の”フェスファッション”も含め、ファッションマーケット全体の高齢化の懸念とそれに対する解決に向けた具体的な動きがいま求められているような気がします。