「nano・universe(ナノ・ユニバース)」は、2013AWコレクションの立ち上がりに合わせ、業界初の特殊な映像手法を使ったWEBカタログを本日8月9日(金)より特設サイトとYouTubeで公開。
コンセプトは「NANO/SECOND – 一瞬に込めたコレクション -」。それぞれの秋冬展開アイテムへの想いをまさに”一瞬”に凝縮し、3分間をワンカットで撮影。これは、被写体を瞬間的に止めて撮影する「フローズンタイム」という特殊映像手法で、モデルに特定のポーズのまま、まばたきもせずに実際に静止させたり、風で服や髪がなびく瞬間の形を再現したセットの中をカメラマンが縦横無尽に動くことで、あたかも時間が止まったような世界感を生み出す、アナログとデジタルが融合した業界初の取り組みといえます。
ストーリーは、カメラを持つ男性がスタジオのワンフロアで暗闇の中シャッターを切ることでフリーズ、その男性がカメラを向けた先には、またフリーズした別のモデルがおり、さらにそのモデルも次のモデルにカメラを向けているという、一瞬を切り取り繋いでいく”フォトリレー”で、まさに「ナノ(微小)・ユニバース(宇宙)」のファッションが生きる様々なシーンを描いています。
これは既存の紙媒体のカタログや一般的な写真で構成されたWEBカタログではなく、”業界初の最新手法”に挑むことで顧客はもちろん、業界に向けてもデジタルの先進的なイメージを発信しています。その一方で、テーマをファッションから離れるのではなく、最新シーズンコレクションを使いあくまでファッションを軸にブランドの世界観を表現しているところも大きなポイントです。再生中にモデルをクリックすると、そのモデルもしくは被写体となっているモデルのディテールを表示する仕組みとなっており、自社ECのアイテムページにリンクしています。
このような取り組みは販促機能としてのカタログを求めるあまり、「購入への仕組みづくり」と「費用対効果」に議論がいきがちですが、特にシーズン立ち上がりのブランドカタログは「ブランドイメージやシーズンテーマを発信する」というそもそもの大きな役割も担っていることも忘れてはならないように思います。ブランディングはこのようなブランドアクティビティひとつひとつの積み重ねによって形成されるものであるからです。
なお、「nano・universe」は2013SSカタログにおいても、モデルが止まることなく、常に動き続けるという動画を全面に活用したWEBカタログを展開しており、こちらも参考事例としてみることができます。
・WEBカタログ「NANO/SECOND」 http://nanosecond.jp/