VOGUE JAPAN主催「FNO」にみる、”いま旬”イベントコンテンツとは？
9月7日（土）、表参道にファッショニスタが一同に集う”恒例フェス”行事となったVOGUE JAPAN主催のグローバルなショッピング・イベント「FASHION’S NIGHT OUT(ファッションズ・ナイト・アウト／以下FNO)」が開催。表参道・原宿エリアの583店舗ものブランド・ショップが参加し、店頭イベントや限定サービスを実施、多数の来場者で賑わいました。

今回F.M.J.では、マーケティング視点で魅力的なコンテンツの独自取材を初敢行。フォトレポートとともに特集としてご紹介します。

『VOGUE girl（ヴォーグ ガール）』は、写真家 蜷川実花とコラボレーションした「VOGUE girl ×蜷川変身写真館 in FASHION’S NIGHT OUT」を開催。スペシャルゲストにモデルの吉川ひなのが登場し、蜷川実花による公開シューティングと、軍地彩弓クリエイティブ・ディレクターをまじえたトークショーを実施。
撮影後の記者発表では「意外と呼んでもらえないと悲しいんだよね（笑）」とFNO参加の感想が本人からも出るほど、蜷川実花の撮影風景をイベントとして生で見られる機会は珍しいこともあってか、オープン前から行列となり大盛況。公開シューティング中も観客から「かわいい！」との歓声が絶えずあがっていました。

その後の3名によるトークショーでは、公開シューティングの感想をはじめ、蜷川実花のアジアでの人気や魅力などを軍地彩弓クリエイティブ・ディレクターが紹介。今回の企画は、蜷川自身が台湾旅行に行った際、観光名所の”変身写真館”を自ら体験し、私もやりたい！と思ったのがきっかけとのエピソードも。

公開シューティング中も3人によるトークセッションを継続
さらに今回のスペシャル企画として、500通を超える応募者のなかから選考された一般読者9名を、プロのスタイリストとヘアメイクがスタイリング、そして蜷川実花の元アシスタントであるフォトグラファー MARCOが撮り下ろす参加型企画も実施。吉川ひなのだけではなく、読者も変身して公開シューティング。さらにはサプライズで予定になかったという、蜷川実花も撮影に参加し、大盛況のうちイベントは終了しました。

蜷川実花を支える一流スタッフがサポートで参加
撮影された写真はステージ横のスクリーンに随時アップされた

「こういう写真館を原宿とかでやったら、すごい人が来てくれるのでは？！」と蜷川自身も妄想しているというほど、写真家本人による熱が入ったスペシャル企画の実現と成功で、今後もまたどこかのイベントコンテンツとして継続展開されるのではないでしょうか。

コンデナスト・ジャパンは、もうひとつの参加型企画、”FNOストリートスナップ”も初開催。これは、エリア内の10カ所に設置された『VOGUE JAPAN』の表紙パネルの前でスナップした写真をアップロードすると、「FNO」公式サイトの特設ページにスナップを随時アップ。その中から選ばれた参加者にはクロージング・セレモニーのステージに登壇できるというものです。


一般参加者が、クロージング・セレモニーに登壇

ファッション誌によるロゴと表紙を使ったフォトコールパネルは、業界的には新しいアイデアとはいえませんが、実際に一般客にとって、”つい撮りたくなってしまう”という行動心理は健在で、多くの参加者が列を作ってまで撮影し、SNSでアップする光景が当日、各スポットで多く見受けられました。

コンデナスト・ジャパンが展開した２つのコンテンツからもわかるように、今回の「FNO」特集の一番のキーワードは、”写真”コンテンツです。さまざまなかたちで”写真”をアウトプットとして活用することで、SNSへ話題拡散を狙うブランド・ショップが多く見受けられました。これも新しいキーワードでは決してないですし、やっぱり”写真”という表現のほうが正しいかもしれませんが、大事なのはいまや当たり前となった”写真”とSNSという手段を通じて、いかにブランドをターゲットにいろいろな意味で伝えられるかということにあると考えます。

次回からは、ブランド・ショップによる店頭イベントをご紹介していきます。

－Vol.4はコチラ
【特集】独自取材！VOGUE JAPAN主催「FNO」にみる、”いま旬”イベントコンテンツとは？ Vol.4
－Vol.3はコチラ
【特集】独自取材！VOGUE JAPAN主催「FNO」にみる、”いま旬”イベントコンテンツとは？ Vol.3
－Vol.2はコチラ
【特集】独自取材！VOGUE JAPAN主催「FNO」にみる、”いま旬”イベントコンテンツとは？ Vol.2

・VOGUE JAPAN「FNO」公式サイト　http://www.vogue.co.jp/fno/