「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」グループの「コーエン(coen)」が、26日西武新宿ぺぺ3階に「コーエンジェネラルストア」をオープンする。同店初の試みを導入した大型旗艦店だ。24日に内覧会が開かれた。
「小さな町のよろずや」をコンセプトに、広い店内は七つの新レーベルを加えた計14の小部屋で構成。生活に必要なものがそろう地域に根付いたショップを目指し、探しているものがすぐに見つけられるショップインショップという形式を導入。価格表示のポップを設置、全サイズを店頭に出し、購買客の視点を捉えた店づくりに。また通路を広くし段差をなくすなどバリアフリーにこだわり、年代や客層を限定しない幅広いニーズに応えた店構えとなっている。「メンズ・ウィメンズ・キッズと大きく三つに区分しているが、性別を問わず好きなサイズをピック出来る回遊しやすい店内にした」と、PR担当者は話す。
メンズはアメカジベースのオリジナルラインに、ジャケットやセットアップをそろえたトラディショナルシリーズが新たに加わり、それに伴いスニーカーを中心としていたシューズにもレザーシューズやブーツをラインアップ。ウィメンズは民族衣装のスパイスを取り入れた新レーベルの「マーケット(Market)」を加え、アメカジ・ナチュラル・エスニックと、女子のメインストリームとなるアイテムがそろう。
またユニセックスラインとして、「アメリカーナ(Americana)」の小嶋浩が手掛ける「ワンマイルウエア・コーエン(1M[ile] WEAR coen)」、マリンテイストの「マリンベア・コーエン(Marine Bear Coen)」が新たに誕生。ワンマイルウエア・コーエンはXXSからXXLと豊富なサイズ展開で、モードにも着こなせる部屋着のみに留まらないアイテムとなっている。トラベルなどで活用出来る再利用を据えたパッケージは、メキシコのジップロックをモチーフにしたもの。マリンベア・コーエンは白・紺・赤を基調とし、裏地やボタンなど細かいディテールに凝ったアイテムが並ぶ。
そしてコーエンの商品を使ってリメイクしたシャツやクッションなどをそろえる「サープラス(SURPLUS)」が今内覧会で初公開された。ビンテージの雰囲気を味わえるシリーズとして、今後も商品を入れ替えながら定着化させていくという。
雑貨類にも力を入れ、オリジナルステーショナリーや海外の買い付け雑貨を置く、駅のキオスクをイメージした「キオスコ・コーエン(kiosco coen)」をレジ周りに設置。雑貨メーカー「プエブコ」との協業ブランド「プエブコーエン(puebcoen)」は生活雑貨を取りそろえている。さらに注目すべきはネペンテスとコラボレーションした「オウル・コーエン・バイサウス・トゥー・ウエスト・エイト(OWL coen by South2 West8)」。初披露のキャンバスバッグシリーズで、同店舗のみのフルラインアップとなる。価格帯は6,000円台から5万円台まで。
「元々洋服が好きだったが家庭を持って以前のようにお金は掛けられないという人達にも、価格帯・クオリティーともに満足してもらえる内容を目指した。西武新宿ペペという場所、西武沿線にのファミリーが訪れやすい立地。しかし家族連れのみならず、コアターゲットであった20から30代のファッション好きな方にも足を運んでもらえるようアクションを起こしていきたい。今回のオープンは非常に可能性を秘めた実験的なものであり、今後もジェネラルストアとしての店舗展開を視野に入れている。更にショップインショップという形態を生かし、反響によっては個々のレーベル単独のショップ出店も考えている」と、PR担当者。
また今回のオープンで、ブランド創立5周年を記念したオリジナルのキャンバススニーカーを発売。アメリカのファブリックブランド「アンドーヴァー・ファブリックス(Andover Fabrics)」の生地を使用したもので、同素材のシャツも同時販売される。
[元記事:創立5周年のコーエン、旗艦店を西武新宿ペペにオープン。新7ラインで”万屋”目指す]
「coen」は、2013年1月期の売上高は前期比129%の57億円と増収増益を達成し、今年度は年間20店舗の新規出店加速を計画するユナイテッドアローズグループの成長事業。ブランドローンチから数年は、ユナイテッドアローズグループであることをロゴや店頭サインにて打ち出していましたが、現在では独立したブランドとして単独でブランドコミュニケーションを展開し、20から30代をコアターゲットに、国内計59店舗となるストアブランドに成長しています。明日9月26日(木)にオープンとなる「コーエンジェネラルストア」はさらなる成長のための実験店舗となっており、セレクト発SPAブランドが展開するライフスタイルショップの最新形として注目することができます。