東急不動産は、渋谷駅西口駅前に新複合施設「渋谷フクラス(SHIBUYA FUKURAS)を2019年秋に竣工。2015年3月に閉館した「東急プラザ渋谷」が新たにオープンを予定する。
同施設は、関係組合と共に、旧東急プラザ渋谷および隣接する街区を一体開発する「道玄坂一丁目駅前地区第一種市街地再開発事業」を推進するプロジェクトの一環。施設名の「渋谷フクラス」という名称には、「膨らす(膨らます)」という日本語から、渋谷および同ビルを訪れるすべての人々の幸福を大きく膨らませていきたいという思いが込められている。
新「東急プラザ渋谷」は、2階から8階、17・18階にオープン。都会派の感度が成熟した大人たちをターゲットに、新しいライフスタイル「メロー ライフ」を提案していくという。また、約5,000坪を誇る9~16階のオフィスフロアには、GMOインターネットグループが入居。17階には新しいビジネスを生み出す拠点となる産業進出支援施設を備える。クリエイティブコンテンツ産業や外国企業の進出拠点となる施設を整備することで、企業やクリエイターのスタートアップとなる場を創出することを目的としている。
このほか、低層部には、路面店舗、地下1階~2階には三井住友銀行が入居予定。階には、一般路線バスや空港リムジンバスも乗り入れる予定のバスターミナルを設置。手荷物預かり、 観光案内などの機能を備えた観光支援施設を併設し、渋谷駅周辺の国際競争力を一段と高める。また、周辺の一部街路についても、来街者が誰でも安心して巡れる憩いの場として再整備を行う。
さらに同プロジェクトでは、本ビル内および周辺にて地域貢献施設の整備も進めていく。その一環として、エレベーターやエスカレーターにより多層な都市基盤をバリアフリーで上下に結ぶアーバン・コア、渋谷駅と同ビルおよび周辺エリアをつなぐ道玄坂連絡デッキを整備。同ビルをハブとして、渋谷駅や周辺エリアへ上下左右に移動しやすい歩行者ネットワークを実現する。
道玄坂一丁目駅前地区第一種市街地再開発事業
施設名称:渋谷フクラス
所在地:東京都渋谷区道玄坂一丁目38番(地番)
敷地面積:約3,336㎡
延床面積:約58,970㎡
開業時期:2019年秋(予定)
建物:地下4階~地上18階(建築基準法上は19階)
画像:東急不動産