NTTドコモは10月30日、同社のスマートフォン向け通販サービス「dマーケット」内に新たにファッション商材を扱う通販サイトを開設する。今年3月に子会社化したマガシーク(同・同、井上直也社長)との共同運営によるもので、既存の物販専用コーナー「dショッピング」は日用品を中心とした品ぞろえのため、これとは別にファッション専用サイトを開設。ネット販売初心者やミドルユーザーを囲い込む。
ドコモが新たに開設するファッション通販サイトは「dファッション」。
人気のセレクトショップなどを中心に、スタート時点で約450ブランド、約4万点の服やアクセサリー、ファッション小物を扱う。順次、アイテム数を増やして「マガシーク」サイトの品ぞろえに近づける。商品の画像データや詳細情報は「マガシーク」と連動。商品自体もマガシークの物流拠点で保管・発送するため、マガシークにとっては大型の売り場がひとつ増えたことになる。
「dファッション」の利用については、当初はドコモのスマホ、タブレットに限定しているが、来年2月にはパソコンや他社のスマホ、タブレットからも利用できるようにする。
というのも、ドコモは従来の携帯電話番号をベースとした認証から、サービス利用者へ個別に割り当てる「ドコモID」による認証に移行する計画で、回線契約にかかわらずサービスを利用できる”キャリアフリー”、OSに依存しない”デバイスフリー”を推進することで、通販顧客の拡大につなげる狙いだ。
「dファッション」のトップページにはニュース&トピックスや特集バナー、有名スタイリストを起用したコーディネート提案のコンテンツなどを用意する。
商品はキーワードや商品カテゴリー、価格帯、ブランドロゴなどから検索でき、商品詳細ページでは写真をスライドさせることで、さまざまな角度から商品を確認できるようにする。
送料は無料で、決済は「dショッピング」などと同様、「ドコモケータイ払い」に対応。面倒な会員登録や商品届け先などの入力が不要で、商品代金も月々の携帯電話料金と一緒に支払える。
また、「dファッション」のプロモーションの一環として、俳優の堀北真希さん、松坂桃李さんを起用したテレビCMを放送する予定という。
なお、ドコモでは今後、マガシーク以外にも協業先を広げてファッション商材の取り扱いを強化する可能性があるとする。