東京・銀座のギンザシックス6階にある銀座 蔦屋書店は、写真家・中野正貴の東京シリー ズの集大成となる「TOKYO」を蔦屋書店オリジナル作品集として9月1日に刊行する。
世紀末に発表し、見事なまでに無人となったフィクショナルな東京が話題となり、ベストセラーとなった写真集「TOKYO NOBODY」(リトルモア)。 その後も独自の視点で東京を捉えた作品の発表を続けるなど、昨今に至るまで30年間に渡り、変貌し続ける東京のポートレートを8×10の大判カメラで収めてきた。
日の出を艶やかに浴びるビル群、突如更地となった広大な土地、人情味が残るふとした街角など時代ごとの都市の多面的風景は、非日常でありながらも大切なものを思い出させてくれる。 誰もいない東京の風景のほか、高度経済成⻑期を迎え激動の中で捉えた70年代の東京、そして、まもなく完成を迎える新国立競技場の建設地までを収録した写真家・中野正貴の集大成である傑作を、2020年を目前に控えた今、刊行を発表。
書籍の刊行にあたり、中野正貴は「1964年の東京オリンピックから半世紀の時を経て再び2020年の東京でオリンピックが開催される。 この間に東京は、高度経済成⻑からバブル崩壊、そして再生へと目まぐるしい展開を繰り広げてきた。 僕個人は70年代後半に東京という大都市の中で暮らす人々の日常を写真に収め、90年から今日に至るまで都 市そのものの表情を探るべく「無人の東京」を撮り続けてきた。 この本は東京に流れる時間の集積と考察であるが、今後の東京をインスピレーションする為の誘発物としての 意味合いも含んでいる」とコメントする。
同書店では、本を介してアートと日本文化と暮らしをつなぎ、「アートのある暮らし」を提案しており、同写真集を通じ、写真家・中野正貴の世界を体感出来るようになっている。
尚、同書店限定で本人のサイン入りプリント付き特別版を限定50部で、9月15日までの期間で予約を開始中。(10,800円、16日以降は14,040円いずれも税込)付属する東京タワーのプリントは、著者本人がサインを入れたものとなっており、ネガフィルムを印画紙に密着させてプリントを行っている。
写真家 中野正貴 作品集「TOKYO」
ハードカバー/W223 x H295 mm/160P/観音折ぺージ2箇所
出版社 CCCアートラボ株式会社
刊行 蔦屋書店
販売価格 ¥8,300(税別)