建築家でサポーズデザインオフィスの谷尻誠代表、ベツダイ東京支社の林哲平CEO、ビームスの土井地博コミュニケーションディレクターが4月7日、新会社「社外取締役」を設立。3名各自で代表取締役を務め、6月には同名のオンラインサロンをスタートさせる。
オンラインサロンは、小さなトライアルから実際に立つ建築まで、企画、実行、運営をする事業実現サロン。オンラインでの情報発信やコミュニティに留まらず、オフラインで会える場所を共に考え、それが作られていく工程を共に体験し、またその先の運営まで関わっていくような実践型のサロンとなる。
コンテンツとして、月1回のメンバー限定トークイベントや、オンオフでの懇親会をはじめ、代表3名の情報網を駆使した情報配信、メンバー主体による部活動、トークゲストの招致、他オンラインサロンとの交流や懇親会、地方イベント、餅つき大会といった全体行事を行う。また、“メンバーみんな平社長”として、サロンで仕事を作り出したり、サロンメンバーで外部からの仕事を受注したりと新しい仕事の仕組みも作り出すことを目指す。
また、様々な起業家や、クリエイター、マーケター、アーティストなどが所属するプロダクションとしてプロデュース事業も行う。建築、エンターテインメント、ファッション、フードなどの様々なカルチャーに精通したメンバーが「社外取締役」という立場から、今まで思いもしなかったような視点でヒントを見つけ、事業の突破口となるような施策を考えていく。プロジェクトにマッチしたサロンメンバーもプロジェクトメンバーとして参加する。
さらに、急な思いつきを投稿するサロン内の企画「急に○○」や、代表3名とメンバー1名でのオンライン4者面談、旅行、キャンプなどの合宿も予定するほか、法人会員だけの特別なプランとして法人専用相談部屋も設置する。将来的には、サロン社屋としてみんなのオフィスや、みんなの図書館、みんなの美術館などの建築も構想する。
現在、実施内容の企画から携わる初期メンバーを100名限定で募集中。募集期間は5月11日までで、サロンの料金体系は、学生(初回募集20名)が月額4,000円、社会人(初回募集80名)は月額8,000円、法人(初回募集5枠※1枠5名)が月額100,000円(全て税別)。5月6日夜にインスタライブで行われたサカナクション山口一郎と谷尻誠代表による「深夜対談。」によると、「すでに200名近くの応募が集まっており、これから審査する」と応募状況を明かしている。
「社外取締役」3名の代表は、建築、住宅、ファッション、ライフスタイル、カルチャーといったそれぞれの分野を牽引する、いわば業界の“顔”ともいえる存在。これまでのキャリア、ノウハウ、人脈、各業界への影響力、メディアPR力などを考えると、こんなに贅沢かつお得なオンラインサロンは他にないと言っても過言ではない。谷尻代表自身も語っていたが、企業のコンサルティングフィーで考えれば、破格だ。
また今回は、代表それぞれが副業という立場での新会社設立であり、サポーズデザインオフィス、ベツダイ、ビームスという企業としては難しい案件でも、「社外取締役」だからこそ、コンサルティングやコラボレーションの相談や実現ができるといった事例も多く誕生するであろう。そういった意味でも、これからの活動に注目が集まりそうだ。