ハンドドリップで淹れる日本茶専門店「東京茶寮」が1月5日、東京・三軒茶屋(東京都世田谷区上馬1-34-15)にオープン。
東京茶寮は、ルーシーオルターデザイン(LUCY ALTER DESIGN)が展開する日本茶の新ブランド「グリーンブリューイング(green brewing)」の旗艦店。同社は、「カフェで飲むスペシャルティコーヒーのように、普段のライフスタイルに香り高い日本茶を取り入れ、最大限に楽しむことができないだろうか」という着想のもと、“日本茶専用ドリッパー”を独自に開発。バリスタが持つ「コーヒーをドリップする抽出理論と道具」を活用し、個性豊かなシングルオリジン茶葉やそのブレンドを最高の味と香りで楽しむための、新たな日本茶のスタイルを提案する。
今回の旗艦店では、日本各地から仕入れた、通常ほとんど流通しない単一農園・単一品種の“シングルオリジン煎茶”をバリスタがハンドドリップで提供。メニューは、煎茶2種飲み比べ+お茶菓子 1,300円(税込)のみを展開。7種の産地・品種が異なる煎茶の中から好きなものを2つ選び、その味やフレーバーの違いを愉しむことができる。ドリップするお湯の温度を1煎目は70℃、2煎目は80℃、3煎目は80℃の玄米茶と変化させることで、徹底した湯温の管理と蒸らし時間の調整によりアミノ酸・カフェイン・カテキンの抽出具合をコントロールし、同じ茶葉でも3煎飲み比べられるのも醍醐味だ。
また、日本茶とのペアリングを念頭に置いた「ほうじ茶ブラマンジェ」「ドライフルーツ寄せ」「香るおはぎ」など、和洋折衷のこだわりのお茶菓子をラインアップ。うち1つを選ぶことができる。
さらに店内にはお茶のブレンドである「合組(ごうぐみ)」を行うことができる専用カウンターを設置。オリジナルの配合や焙煎などを通じてお茶を深く楽しむワークショップやイベントなどを今後開催していく。
同社の谷本幹人クリエイティブディレクターは、「詫びの精神、全員が茶人になれるというテーゼをうち出した、千利休にインスピレーションを受けた。現代の日本茶は、お茶道とペットボトルで飲むお茶という両極にあるのが現状。それを中間地点に持っていきたいと思ってはじめたのが、今回の取り組み。」と開発背景をコメント。また、「僕らは、体験をデザインする会社。ハンドドリップでの飲み比べを提供することで、その体験が面白いので、“グリーンブリューイング”のシングルオリジンのお茶が飲みたいと思ってもらいたい。東京茶寮は、そのきっかけの場となったらいいなと思う。」とオープンにかける思いを語ってくれた。
たしかに、昨今の日本はコーヒーにばかりこだわりを深めている傾向にあるが、日本人なら日本茶にもこだわることも、暮らしの大事な要素としたいところ。東京茶寮は、そんな日本茶の新しい愉しみ方を教えてくれる、新スタイルの体験型ショップだ。
東京茶寮
- 住所:東京都世田谷区上馬一丁目34番15号
- 営業時間:11:00〜20:00
- 定休日:月曜日(祝日の場合翌日休み)
- 公式サイト