アダストリアとカフェ・カンパニー(東京、楠本修二郎社長)は、カフェ事業などを行う共同運営会社の設立で基本合意した。
出資比率は、カフェ・カンパニーの下限を51%、アダストリアの上限を49%とし、最終合意までに決定する。新会社の社長は楠本氏。カフェ・カンパニーのワイアードカフェ、ワイアードキッチンなどの事業を移管する。飲食事業とアパレル小売事業を融合した、新たな事業領域の創造・拡大を目指す。両社は7月末の最終合意、10月ごろの会社設立に向け、協議を続ける。
アダストリアの木村治常務は、「業種や業態の垣根を越えて新たな価値を作っていけることを大変うれしく思う」とコメントしている。
また、「今後はアパレルの売り上げの伸びは難しくなり、衣食住のライフスタイル提案、特に飲食を新しい事業領域として設定」(木村常務)している。事業化に向けて、①飲食業のプロと〝本気〟で取り組む②事業に対する考え方が同じ③相乗効果を生むスピード感、の三つを重視し、以前から緊密な交流のあったカフェ・カンパニーをパートナーとした。
カフェ・カンパニーは「新会社を作りゼロからスタートするのではなく、両社の商業施設における経営資源の掛け算により、既存業態の出店スピードも上げる」(楠本修二郎社長)狙いから、基幹業態を新会社に移すことを決めた。
[元記事:アダストリアとカフェ・Cが新会社]