東京・代官山T-SITE ガーデンギャラリーで17日から開催中の、スニーカーの美術館「KICKS MUSEUM Curated by Ollie」のオープンにF.M.J.編集部が潜入。ディレクターインタビューとともに、フォトレポートする。
雑誌「オーリー(Ollie)」がディレクションするこのイベントは、7月14日発売号の本誌「SNEAKER is CULTURE!」特集と連動した企画。ナイキやニューバランス、コンバース、リーボックといった主要スポーツ・シューズブランドが多数協賛し、アートディレクターにはクリエイティブチーム・YARを迎えた。
ミタスニーカーズの国井栄之氏が厳選したレアモノ・名作スニーカーの展示や、ストリートの気鋭アーティストたちがスニーカーボックスをキャンバスに多様なアート作品を制作。また、歴代のスニーカーボックスをモデルにした家具の展示やスニーカーを景品にしたUFOキャッチャー、アメリカのシューケアブランド「ジェイソンマーク(Jason markk)」によるスニーカークリーニングのサービスも展開する。
「元々、オーリーを昨年の11月にリニューアルした際、いまのストリートを表現する時に紙媒体の中で情報を発信していくだけでは、雑誌の価値が生まれないなと思っていた。これまでも音楽・クラブイベントをやっている中で、雑誌一冊の特集をそのまま立体型の企画にしたら面白いのでは?と構想していた。」と語るのは、本企画を手がけた、ミディアムの大野高広ディレクター。
「ストリートの中でも一つのムーブメントとなっている”スニーカー”を一冊の特集号にして、それを形にしたのが今回のイベント。”スニーカーはストリートが生んだアート”であるという着想のもと、スニーカーのミュージアムというテーマでやっている。今回、展開しているコンテンツは、スニーカーをアートピースとして表現した。」と本企画のテーマを説明する。
「今後もこうした企画を行いたいと思っている。発想のイメージとしては、スケートボードの板や帽子など、ストリートから波及したアイテムを起点に、アートと絡ませて展開していきたい。」と、既に第2弾も計画しているという。
リニューアル後の本誌については、「切り口をファッションから、ストリートのカルチャーに変えた。特集もニューヨークやロンドンのストリート、ストリートで夢を掴んだ人の話など、ワンテーマ・ワンイシューで編集している。そういった意味で、毎号の特集ごとに”影響を与える”雑誌になった。」と手応えを語った。
初日の17日朝には、読者やスニーカーヘッズが行列するなど、”編集”されたストリートカルチャーを体感できる、注目イベント。もはや、出版社が編集するのは、雑誌誌面だけではないことを示してくれる。
なお、イベントは7月20日までの限定開催なので、気になる方はご来場をお早めに。
KICKS MUSEUM Curated by Ollie
開催地:DAIKANYAMA T-SITE GARDEN GALLERY
住所:東京都渋谷区猿楽町16-15 代官山T-SITE GARDEN2号棟
TEL:03-3770-1888
開催日時:7月17日(日)〜 7月20日(水)11:00〜20:00 ※最終日のみ18:00まで
入場料:無料