ビームスとJTB国内旅行企画が、モノ・コト・ヒトをキーワードにニッポンを楽しむコミュニティを創出し、地域活性につなげる協働プロジェクト「JTBeams」を始動した。
「JTBeams」は、2016年に日本のさまざまな魅力をキュレーションする、BEAMS”TEAM JAPAN”を立ち上げ、その発信拠点として東京・新宿のビームスジャパン(BEAMS JAPAN)をオープンしたビームスと、JTBグループで主力の国内旅行パッケージ商品「エ―スJTB」を企画・実施するJTB国内旅行企画のタッグによって日本の各地に光を当て、「モノ・コト・ヒト」をキーワードに、ニッポンを楽しむコミュニティを創出し、地域活性化に取り組んでいくという。
まず着目するのは、「九州」。第1弾として、天草の魅力を、旅好きだけでなく、ファションやカルチャーに深く興味を持つ層に向けて発信する。歴史的背景のイメージが強い天草諸島だが、3つの海となだらかな山々に恵まれた地形は新たなリゾート地としてふさわしいだけでなく、注目に値する文化、産品の宝庫が眠っており、“宝島”のようだという。
取り組みでは、4月26日から5月28日まで、天草の銘品を販売する「大天草物産展」を新宿・ビームス ジャパンで開催。海産物や肉や野菜の加工品、焼酎、郷土玩具、陶磁器、竹細工、更紗(染織品)、活版印刷など、これまで販売されていなかった隠れた名品や、航空会社「天草エアライン」とのコラボグッズをラインアップ。ビームスの目利きによって、新しい魅力や使い道を発掘し、展示販売する。
会場では、モノの魅力はもちろん、ストーリーや背景も提供することで、現地を訪れる旅のきっかけづくりを行うほか、協働プロジェクト「JTBeams」コーナーを併設し、その場で気に入った旅行を探すことができる。
さらに、特設WEBサイト「BEAMS PLAY in 九州」もオープン。現地で体験できるモノ・コト・ヒトを独自の切り口で様々な形で紹介。ファッショニスタたちが、天草を旅するムービーが公開中だ。モデルのわたなべ麻衣、ファッションディレクターの野尻美穂、ビームスプレスの萩原聡子が「蒼い海に囲まれた宝島。天草を巡る女子旅」と称し、ツアーレポートを行っている。
このほか、写真家の若木信吾が撮り下ろしたタブロイド「LIFE IS A JOURNEY. 九州と天草。」をビームス店舗と、一部JTB店舗で配布。BEAMS “TEAM JAPAN“の総合アドバイザーも務める放送作家・脚本家の小山薫堂も、特設サイトと物産展のキュレーションに参画した。
JTBグループのJTB国内旅行企画が持つ国内における旅のプロデュース力・ネットワーク力と、セレクトショップとして国内外で長く培ってきたビームスの独自の選択眼やセンスを掛け合わせ、新たな価値と需要を創造し、ニッポンを楽しく、元気にする協働プロジェクト。ジャパンローカルの新たな魅力の発見をはじめ、価値の創出にいたるまで、今後の展開に期待ができそうだ。