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【特集】ストレスレスなひと ── 渡辺 有子(料理家)



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<インタビュー>STRESSLESS PEOPLE

【特集】ストレスレスなひと ── 渡辺 有子(料理家)


旬の素材を生かした味も見た目も優しい料理で、女性を中心に多くにフォロワーを獲得している料理家・渡辺有子さん。芸術のような美しい料理の数々はもちろん、自身の著書やメディアなどを通じて垣間見える、ナチュラルで飾らない人柄は実際もそのままで、取材時での謙虚で丁寧な受け答えがとても印象的でした。そんな渡辺さんならではの美しさとしなやかさの秘密は、独自のリラックス方法と”食”への深い愛情と飽くなき探究心にありました。

Photo: MARIKO TOSA Text: KEI OSAWA Edit: F.M.J. magazine


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PROFILE:わたなべ・ゆうこ_季節の素材と味を生かした優しい料理で人気を博している料理家。料理本などを執筆するかたわら、自身のアトリエである渋谷区の『FOOD FOR THOUGHT』にて料理教室を開催。またインスタグラム(yukowatanabe520)のフォロワー数が11万人以上にものぼり、最近では料理のみならず、ライフスタイルやファッションなども女性を中心に多くの人から支持をされている。

寝る前にこのストレスレス®チェアに座って、心身をゆっくりとリセットしたい

── まず、ご自宅のインテリアについて、教えてください。
ヴィンテージものと現行品の家具をミックスしているのですが、本当にシンプルな感じですね。テーブルは北欧のもので、丸型のバタフライテーブルを使っています。今は数人がけ用の大きなソファを探しているのですが、ただそれがあるとリラックスしすぎてそこで寝てしまい、そのまま朝を迎えてしまう恐れもあるので、自分の中ではものすごく欲しい反面、見つからなくてもまあいいかなという気持ちもあるのですが(笑)。

── ご自身にとってお部屋のデザインに不可欠なものは何ですか?

椅子はすごく大事だと思っていますね。食事のときなどでも、単に座れれば何でもいいという気持ちにはならないので。今はだいぶ減らしましたが、昔はけっこうな数の椅子をもっていて、一人暮らしだったので必要なかったのに12脚ほどもっていました。もともと親が椅子好きで、その影響から私も大好きだったということもあるのだと思います。以前、デンマークへ旅をしたときに初めて家具の魅力に取り憑かれまして、それ以来、ずっと好きですね。そのときも現地で購入した4脚をどうしても早く持って帰りたくて、当時宿泊していたホテルの方にお願いをして船便で送ってもらいました(笑)。

── では椅子に座って、何をしているときが最もリラックスできますか?

仕事用のデスクとかは特になくて、普段はだいたいキッチンで作業をしているのですが、そういうときにお茶を飲みながら、ゆっくりと料理のメニューを考案したりするときですかね。その際のお茶は、気分や体調、あとはお菓子に合わせて色々な種類のものをいただくのがポイントです。私には休日をとるという感覚が特にないといいますか、仕事のONとOFFの境目があまりなく、日常の中でメリハリをつけている感じなので、椅子に座ってお茶を飲むときがOFFタイムという感じです。そういった休憩時間には、今日座らせていただいたようなストレスレスチェアがぴったりですよね。実はちょうど(ストレスレス®チェアのような椅子が)ほしいなと思っていたところに今回の取材の話をいただいたので、本当に嬉しかったです(笑)。今日は実際に座らせてもらえて光栄でした。

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── そうおっしゃっていただけてとても光栄です(笑)。では実際にストレスレス®チェアに座ってみての感想を聞かせてください。

実は年末にぎっくり腰になって、今は快方に向かってはいるのですが、まだ座ったりすると少し違和感があるんです。でもこの椅子は全く違和感がなくて、すごくフィットしてとにかく楽。あと見た目も、モクを使ったシンプルでモダンなデザインも素敵ですが、故障をしたらパーツごとに交換できるというのもいいですね。

── どんなシーンで活用できそうでしょうか?

普段は長時間の立ち仕事なので、数時間煮込む料理を作るときとか、キッチンから離れる時間が少しでもできたら座ったり、横になったりしたいです。あとばたばたと家の中で作業をしてそのまま寝るということができなくて、とにかく一旦クールダウンというか、頭の中を空っぽにした状態でのんびりしたいので。いつもはお風呂に入る前後にクールダウンの時間をとって、その後にベッドに入るのですが、そのワンクッションの際に何も考えずにここで横になりたいです。私にとって貴重なリラックスタイムなのですが、この椅子はその時間に最適だと思います。

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製菓学校に通って気づいた、料理家としての自覚とふるまい

── 先ほどおっしゃった、ON&OFFの境が無いというのは大変だと思うのですが、日常のストレスとはどう向きあっているのですか?

ON&OFFの境がないのは、その方が自分のライフスタイルに適していて、自ら選んでやっていることなのでそこまで大変ではないです。とはいえストレスはちゃんと(?笑)あるので、そういうときは、それこそ色々なお茶を飲んだりお菓子を食べたりしながら、ゆっくりと時間をすごすということが多いですね。

── 最近プライベートで夢中になっていることはありますか?

夢中になっているというわけではないのですが、去年の9月まで2年間製菓学校に通ったことが、それが私の中ではかなり大きなことでしたね。学校では毎週末お菓子を作っていたのですが、料理とお菓子の作り方が全く違うということに気づかされました。そしてそれと同時に、性格的にお菓子作りは自分には向いていないということも浮き彫りになりました(笑)。あとお菓子作りのことももちろんですが、私は自分でも料理教室をしているので、先生の授業の進め方や生徒さんへの接し方なども、すごく勉強になったので通ってよかったです。

ekornes-watanabeyuko_4飲み物や本などを置くのにちょうどいいサイズのストレスレスアルファ。USBポート付なのでスマートフォンを充電したり、対応ミニライトを挿したり様々な使い方ができるのも魅力。

── ちなみにお菓子作りのどういった部分が、ご自身に向いていないと思ったのですか?

料理の方は修正ができるというか、最後の着地点さえ間違えなければ何とかなるのですが、お菓子の場合は最初の時点でつまずいたまま進めると、そこでやり過ごしたことが最終的な姿として現れてくるんですよね。とはいえ、じゃあパティシエが料理を作ったら美味しいものができるのかっていえば、必ずしもそうではないんですけどね、不思議ですけど。

── 美味しさや見た目の美しさ以外で、ご自身が料理をする際にこだわっていることは?

季節感ですね。食材には旬があるので、季節のものを摂取するということを大事にしています。冬に食べるものは体を温めますし、夏に旬のものは体を冷やす役割がちゃんとありますから。それは体自体が欲しているものだと思うんです。

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今後は料理家として、食というものの素晴らしさを様々なかたちで伝えたい

── 料理家としてお忙しい毎日を送られているにも関わらず、学校に通ったのはなぜですか?

実際、私も目の前の仕事をこなし続ければいいといいますか、ずっとこのままでいいという気持ちがどこかにあったんです。でも夫から「このままでいいっていうことは、下降していると思った方がいいよ」って言われたことで気づかされました。私の場合はお菓子作りでしたが、実際に新たなことを一つでも始めてみると、知らなかったことを知ることができたり、苦手だったことが苦手じゃなくなるとはないかもしれませんが、その苦手だと思っていたことの中に、好きな部分が見つかったりして色々と発見があって。私にとってはすごく良い経験になりました。

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── 最後になりますが、今後チャレンジしてみたいことは?

今までは雑誌のお仕事がメインで、雑誌を作るスタッフさんやスタジオ内だけでのやりとりが多かったのですが、一昨年から新たに料理教室を始めたことで、生徒さんたちを含めて色々な人たちと交流させていただくことで、新たな扉が開いた感じがしてそれが楽しいですね。あと自分の中である程度イメージができたら、次は自分のお店をやるなどして、料理家としての幅をもっと広げていくことが理想です。そして料理家として、”食”というものを通じて、美味しいものをより美味しく食べてほしいという思いがあるので、それをちゃんと伝えていけたらいいなと思っています。


── 「食」と「家具」というアプローチは異なれど、“人々の暮らしをより豊かにする”提案という意味では、目指すところは同じ想いであるということを、今回のインタビューを通じて改めて感じました。

今回のストレスレス®チェア

── 今回、渡辺 有子さんに座っていただいたのは、「ストレスレス®ユー」のジェームス。ノルウェーの伝統を尊重し、豊かな自然と共存しながら、人間工学に基づいた研究とアプローチによって生み出されたセカンドラインです。ホワイトのファブリックに温かみのあるウッドフレームの同モデルが、撮影当日ネイビーのワントーンでシンプルかつ上品にコーディネートなさっていた渡辺さんにぴったりでした。

■チェア
ストレスレス®ユー ジェームス
張地:ファブリック(オーシャン/ホワイト)/脚部:ウッド<オーク>
W66 H114 D78 SH43

■サイドテーブル
ストレスレス®アルファ
ウッド(ウォルナット)
W:52 H:50/73 D:42

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ヘッドレストには可動式クッションが入っており、頭や首など自分のベストポジションに合わせて枕のように使用できる。ウッド脚部はブナ材を何層にも重ねた北欧ならではの曲線が美しいデザイン。

「ストレスレスなひと」とは────
いま、働き方改革、地方移住といった生き方や暮らし方の価値観が急速に変化しています。読者が求める暮らしのキーワードを「ストレスの無い=ストレスレスな時間」と設定。そんなたいせつな時間を作り出す、至高のツールとして長く愛される、ノルウェーの家具メーカー「エコーネス(EKORNES‎)」のストレスレス®チェアと共に、新しいモノやコトを“生み出すヒト”に焦点を当てた、インタビューを敢行。その言葉を通して、いまの時代に即したストレスレスな生き方や暮らし方のヒントを探っていきます。本企画は、エコーネス社が運営するストレスレス®チェアのWEBマガジンstressless® Moment(ストレスレス®モーメント)との連動企画です。ストレスのない快適で心地よさを演出するコト、自分らしく人生を楽しむヒトなどを紹介するコンテンツが充実。こちらもぜひご一読ください。

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