ビームスが、6月19日から9月17日まで東京国立近代美術館で開催される「ゴードン・マッタ=クラーク展」とコラボレーション。
1970年代にニューヨークを中心に活躍したアーティスト、ゴードン・マッタ=クラーク。グラフィティなどのストリートカルチャーにいち早く注目したり、美術・音楽・ダンスのためのスペース「112」やアーティストによるレストラン「FOOD」の経営に携わるなど、時代の空気を鋭敏に読み取りながら1970年代を駆け抜けたマッタ=クラークは、美術界に新しいアーティスト像を提示した。35歳で夭折するまでにつくられた作品の多くが個人蔵や欧米の著名美術館所蔵のため、これまでアジアではまとまった形で見る機会がなかったその活動だが、世界的には没後40年経た今もなお、アート、建築、ストリートカルチャー、食など多くの分野で支持を集めている。
今回アジア初となる大回顧展「ゴードン・マッタ=クラーク展」では、取り壊し前の建物を切断し、見慣れた日常を全く新たな空間へと変容させる「ビルディング・カット」をはじめ、ゴードン・マッタ=クラークの多角的な活動を彫刻・映像・写真・ドローイング・関連資料などで紹介する。
ビームスでは6月15日から、アートディレクター・前田晃伸デザインのTシャツ、トートバッグ、ステッカー、ポストカードといった全7型のコラボレーションアイテムを原宿「トーキョー カルチャート by ビームス」とBEAMS公式オンラインショップで発売する。
また、ハイカルチャーマガジン「TOO MUCH Magazine」とのタイアップイベントを開催。ゴードン・マッタ=クラークがオーナーをつとめた伝説のレストラン「FOOD」からインスピレーションを受けた5組のアーティスト(Åbäke、加賀美健、ホンマタカシ、モトーラ世理奈、平山昌尚 )による作品展示をするほか、作品をフィーチャーしたTシャツ5型をそれぞれオリジナルラベルの缶に入れて限定販売する。会期は、6月15日から20日まで。
さらに、東京・幡ヶ谷のパドラーズコーヒーでは、週替わりで人気料理家や飲食店店主をゲストに迎え、「カルチャーとしての食」をテーマに掲げるトークイベント「料理というクリエーションと食におけるストリートカルチャー」を監修。このトークイベントはYouTubeでライブ配信される予定だ。