米・インスタグラムが、「ストーリーズ(Stories)」からECサイトへの直接リンクを可能にする新機能「ショッピングストーリーズ」を6月12日に発表した。
今回のストーリーズでのショッピング機能は現在、「アディダス(Adidas)」、「アリツィア(Aritzia)」、「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」でテスト運用中だとしている。今後は、承認されたビジネスアカウントのみ利用可能になり、ストーリーズごとに最大3つの製品スタンプを作成し、リンクを貼ることが可能。ショッピングスタンプは製品名またはショッピングアイコンを使って作成することができる。
これは6月5日、日本国内でもビジネスアカウントへの導入が開始され、大きな話題を集めている「ショッピング」機能のアップデートといえるものだ。ユーザーは投稿画像にタグ付けされたショッピングバッグのアイコンをタップすると、投稿にある製品の画像、説明、価格、製品を購入できるウェブサイトに直接誘導するリンクが表示される。そして、そのまま商品購入ページへ進むことができる。
承認されたビジネスアカウントのみ実装される本機能は、投稿画面で紹介する写真を選択し、画像ごとに最大5つの製品またはカルーセルごとに最大20の製品をタグ付けし、フィルターやキャプションを追加。下書きを保存したり、投稿をプレビューしたりすることもできる。
これまでリンクを貼ることはできない仕様により、他のSNSと比べて閉鎖的だったため、ブランディング向きだとされていたインスタグラム。広告メニューや一部のアカウントにはリンクが可能になっていたが、ショッピング機能の国内解禁により、あらためてマーケティング活用の可能性が広がった。毎日3億人が閲覧しているという「ストーリーズ」の新機能「ショッピングストーリーズ」の登場により、今後もさらに活用の期待が高まりそうだ。