アシックスは、建築家の隈研吾とコラボレーションした初となるランニングシューズ「メタライド アム(METARIDE AMU)」を、12月20日から世界2020足限定で発売する。
今回のコラボシューズは、今年2月に発売された、より少ない力で、より長く走ることをコンセプトにした「メタドライド(METARIDE)」をベースに、環境に配慮した優しい建築を目指す隈氏のアイデアが随所につまったスペシャルシューズだ。
デザインのアッパーは、日本の伝統的な竹細工技法の「やたら編み」から着想を得た、テープ状の素材が複雑に交差した独自のデザインとなっている。テープの位置や形状は、足を覆うニット素材とあいまってランニング時の足をやわらかくしっかりホールドするよう設計。靴底は、軽量で高強度の次世代高機能素材として注目されている木材由来のセルロースナノファイバーを用いたミッドソールを採用するとともに、素材本来の温もりのある色合いを生かし、無着色のまま成型している。ランニングを楽しむための多彩な要素が調和し、オーガニックなフォルムで人と大地をつなぐ先進的なランニングシューズが、アシックスと隈氏の新たなチャレンジによって生まれた。
機能の特徴として、靴底前部にカーブを設けたガイドソールを採用し、ランナーの走行時のエネルギーを抑えながら効率的に足を前に運ぶ機能構造としている。独自開発の素材を複数使い靴底全体のクッション性を高めながら、蹴り出し時に力がかかりやすい前部に高硬度の素材を配し大きなカーブを付けるなど、走行時のエネルギー消費につながると言われる足首部の過度なな屈曲を抑えるよう設計されている。これらにより、着地時のやわらかな感覚とともに、足が楽でスムーズに回転するような、快適な足運びが体感出来るようになっている。ミッドソールは二層構造とし、上層にセルロースナノファイバを用い、補強することで軽量性と耐久性という相反する機能を高次元で両立させたスポンジ材のフライトフォーム、下層には反発性に優れたフライトフォーム プロペルを採用。走行効率の向上は、同社スポーツ工学研究所およびイギリスの第三研究所機関であるプログレッシブ・スポーツ・テクノロジーズで実証済みである。
隈氏は同コラボに対し、「僕たちの作る建築で最も小さなものとしてランニングシューズを作った。竹細工技法のひとつであるやたら編みのような外皮と、やわらかに足に追従するニット素材の内皮が作る二つのレイヤーによって、屈曲やねじれの組み合わさったランニングの複雑な動きに追従する建築となった」とコメント。
価格は、36,000円(税別)。アシックス原宿店、心斎橋店、梅田店とオンラインストアにて順次発売される予定。