渋谷駅前直結の大規模複合施設「渋谷スクランブルスクエア」第1期(東棟)が11月1日に開業。東京急行電鉄、東日本旅客鉄道、東京地下鉄の3社共同出資によって運営される。
渋谷エリアで最も高い約230m、地上47階建てとなる屋上には日本最大級の屋上展望施設「渋谷スカイ(SHIBUYA SKY)」もオープン。17階から45階はオフィスフロアで、ソフトバンク、WeWork Japan、サイバーエージェント、ミクシィなど9社が入居。そして地下2階〜14階の商業フロアには、日本初上陸7店、新業態39店を含む全213店舗が出店した。今回、F.M.J.magazineではそのなかでも特に一度は足を運びたい注目のショップを特集する。
|ナイキの新コンセプトストア「NIKE Live」がアメリカ国外初出店
「ナイキ(NIKE)」が2階に構えるのは、日本初となる「ナイキ ライブ(Nike Live)」。展開商品は2週間に1回、店舗周辺のナイキメンバーからの意見や会員データを反映して展開するなど、より顧客のニーズに対応するサービスを提供し、プロダクトや体験を提供するという新コンセプトストアだ。
アカウントを登録したナイキメンバーは、オンラインで注文や予約した商品の店舗受け取りや返品、ナイキジャパン公式LINEで店舗スタッフに在庫状況を相談したりできるほか、店頭ではナイキアプリで商品のバーコードをスキャンすることで他のサイズやカラー展開、店頭とオンラインの在庫をチェックできる。また、店舗スタッフが自分の足をスキャンすることで最適なスニーカーのサイズを提案する接客も行い、その情報はナイキメンバーのプロフィールに保存される。
さらに、店頭に設置されたアンロックボックス(UNLOCK BOX)というデジタル自動販売機では、アプリ上のメンバーパスをスキャンするだけで来店特典として、ソックスなどのギフトを3週間に1回、無料で受け取ることができるというスペシャルなサービスも提供する。
ナイキ バイ シブヤスクランブル(NIKE BY SHIBUYA SCRAMBLE)
住所:東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア2F
営業時間:10:00〜21:00
定休日:不定休
TEL:03-3409-2806
|次代の“ザ・定番”が集積した旗艦店「THE SHOP SHIBUYA」
「ザ(THE)」は、定番とは何かを考え、この世界にない新しい定番をつくるブランド。グッドデザインカンパニーの水野学、中川政七商店の中川淳、プロダクトデザインセンターの鈴木啓太3名による新プロジェクトとして2012年にスタートした。その直営3店舗目にして最大面積の旗艦店として8階にオープンした同店は、形状や機能、歴史や素材といったものづくりの要素に対して誠実に作られたベーシックな品を1つのジャンルにつき1品だけ扱うザ ショップ(THE SHOP)のコンセプトがより色濃く反映した店舗となる。
毎日使う洗濯洗剤から1点モノのヴィンテージまで約1,000点に及ぶ定番アイテムが、店頭に並ぶ。従来からある定番はもちろん、ないものは作るという考えでオリジナル商品を開発し、国内外のトップメーカーやクリエイターとのコラボレーションも行いながら、“ザ・定番”を生み出していくという。物や情報が簡単かつ急速に消費される時代とは裏腹に、同店では時間をかけてゆっくり商品を吟味して頂きたい。
ザ ショップ シブヤ(THE SHOP SHIBUYA)
住所:東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア8F
営業時間:10:00〜21:00
TEL:03-6452-6221
|東京最高峰の夜景に浸るミュージック・バー「Paradise Lounge」
46階に位置する展望施設「渋谷スカイ」は新名所として賑わいをみせることが間違いないが、その屋内フロアにてトランジットジェネラルオフィスが手がけるのは、レトロフューチャーミュージック・バー「パラダイス ラウンジ(Paradise Lounge)」。 幅15mにも及ぶDJブース一体型のカウンターを設置し、音楽セレクト、ディスプレイをFPM田中 知之が監修。また、新しい形の日本料理を提案する気鋭の料理人 長谷川在佑が監修したホットドッグやポテトサラダ、プリンなどのクラシックなフードを東京らしくモダンにアレンジしたメニューを提供。ドリンクは、コーヒーからオリジナルカクテル、国産ウイスキーまで、シーンに応じて気軽に楽しめるメニューが揃う。
インテリアデザインは、イギリスのデザイナーTom Dixonとそのデザインイノベーションチーム、デザインリサーチスタジオが担当。ロゴデザインは「SANKOFA」の冨安修一、ユニフォームは「ビームス(BEAMS)」が手掛けるなど、東京最高峰の夜景に浸るにふさわしいクリエイションによって空間が彩られている。
パラダイス ラウンジ(Paradise Lounge)
住所:東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア46F
展望施設「SHIBUYA SKY」内 ※展望施設の入場チケットの購入が必要
営業時間:9:00-23:00(L.O. 22:30)
TEL:03-6805-1199
|恵比寿で創業53年の老舗すし店「松栄(まつえい)」
東京・恵比寿で1966年に創業した松栄が、商業施設初出店。恵比寿で鮨といえば、と鮨通から名前があがるほどの人気店が、渋谷駅上でランチから気軽に食べられるという嬉しいニュース。豊洲や北海道・九州の市場から、目利きが厳選したイキの良い鮮魚に丁寧な仕事を施した、質の高い寿司を提供する。穴子や車エビは活けを仕入れ、店内で締めている。
刺身や焼き物など旬のつまみからはじまるおまかせコースを中心に、リーズナブルに寿司を堪能できるランチも展開。おすすめは、渋谷スクランブル店限定のメニュー。ランチ欅(けやき)4,620円、楓(かえで)3,520円(共に税込)はにぎり10貫または8貫に、小付2皿、巻物1本、玉子焼き、お椀、甘味がつく。数量限定で、特製ばらちらし 2,970円(税込み)も。夜の限定メニュー 松 5,940円(税込)も手頃に楽しめそうだ。予約はディナータイムのみとなるが、カウンター、テーブル席に加えて、1,000円(1室・税込)で半個室も3室用意。なお、ディナータイムのみサービス料別途10%となる。
松栄 渋谷スクランブルスクエア店
住所:東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア12F
営業時間:11:00~15:00(LO 14:30)、17:00~23:00(フードLO 21:30、ドリンクLO 22:30)
定休日:不定休(渋谷スクランブルスクエアに準ずる)
TEL:03-6452-6338
|日本初上陸!ミシュラン2つ星シェフ監修「ティエリー マルクス ラ ブーランジュリー」
日本初出店となるベーカリー「ティエリー マルクス ラ ブーランジェリー」が地下2階の東急フードショーエッジ内にオープン。パリの2つ星レストラン「シュール ムジュール パール ティエリー・マルクス」(マンダリン オリエンタル パリ)の総料理長、ティエリー・マルクス氏監修のベーカリーで、店内厨房で焼き上げたパンを提供する。
“星の請負人”と称されるほど、数々のレストランにミシュランの星を輝かせてきたフレンチのシェフティエリー・マルクス氏はブーランジェリーでのアルバイトがきっかけで料理人としてのキャリアを歩み始めたことから、シェフだけでなくパン職人としての熱い思いを持ち、2016年からパリに「ティエリー マルクス ラ ブーランジェリー」を展開。また、幾度にわたって日本に滞在し、柔道3段、柔術4段の腕前を持つなど、親日家としての一面も持っているという。
おすすめは、日本の「巻き寿司」からヒントを得たロールサンド「ブレッドマキ(サンジェルマン)」。自家製ベシャメルソース、ボイルハムとコンテチーズをグリルした食パンで手巻き寿司のように巻いた、食べごたえのあるサンドで、パリ本店でも大人気だという。また、直径約12cm×高さ約17cmと特大サイズの「ブリオッシュ フィユテ」も手土産などに喜ばれそうな逸品。小麦粉や発酵バター、牛乳、卵など、こだわりぬかれた国産素材を使用し、生地とバターを層にして重ね、しっかりと寝かせてから焼き上げる。空気を多く含んだエアリーな仕上がりで、外がカリッ、中がフワッと、軽い食感に仕上がっている。
ティエリー マルクス ラ ブーランジェリー
住所:東京都渋⾕区渋⾕⼆丁⽬24番12号 渋谷スクランブルスクエアB2F 東急フードショーエッジ内
営業時間:10:00~21:00
TEL:03-6450-5641
<渋谷スクランブルスクエア内覧会フォトレポート>