日本ABC協会が11月8日、2019年1月から6月の上半期雑誌販売部数を発表。同協会に参加する月刊女性ファッション雑誌の販売部数で、宝島社が発行する「リンネル」が175,917部で、書店・コンビニの実売で1位となったと発表した。
宝島社は前年同期比110%と部数を伸ばしたリンネルに続き、2位に「スウィート(sweet)」151,383部がランクイン。また、6位「グロー(GLOW)」、8位「インレッド(InRed)」、10位「ミニ(mini)」とトップ10内に同社発行の雑誌が5誌入り、ファッション誌の市場占有率が26%を超え、9年連続でトップシェアを獲得した。
同社は2010年から「リンネル」と40代女性誌「グロー」、2014年にはアラフォー世代向け「オトナミューズ(otona MUSE)」、50代女性誌「大人のおしゃれ手帖」、2017年に30代からの美容誌「アンド ロージー(& ROSY)」、2018年に50~60代向けモノ雑誌「モノマスター(MonoMaster)」の6誌を創刊し、大人市場を開拓。さらに、今年9月には日本初となる60代女性ファッション誌「素敵なあの人」を創刊。小学館や光文社といった大手出版社がデジタルメディアを強化する一方で、徹底して雑誌販売にこだわる姿勢も独自路線とみることができる。