CULTURE

宝島社の企業広告「このままじゃ、政治に殺される。」が全国版朝刊3誌に掲載。いま、社会に伝えたいメッセージを発信



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宝島社が、企業広告「このままじゃ、政治に殺される。」を朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞の全国版朝刊3誌に、5月11日に同時掲載した。

“ワクチンもない。クスリもない。タケヤリで戰えというのか。このままじゃ、政治に殺される。” と書かれた広告意図は、今の日本の状況は、太平洋戦争末期、幼い女子まで竹槍訓練を強いられた、非科学的な戦術に重ねたものだという。コロナ禍における、長期に渡る市民の不安や政治への不信感をリアルに表現しているのが特徴で、科学的な根拠・対策も明確に示されず、度重なる自粛要請を強いられるばかりの事態に警鐘を鳴らす必要を感じたことより、制作に至った。コロナウイルスに対抗するには、科学の力とし、ワクチンや治療薬が必要。そんな怒りの声をあげるべき時が、来ているのではないかという懐疑的メッセージが込められている。

また、今年1月には「コロナ感染対策」をテーマにした企業広告を掲載。

「ねちょりんこ、ダメ」、「言われなくても、やってます。」では、社会的距離をとることを求められるなか、不用意な「濃厚接触」は避ける必要があることを、“ねちょりんこ”という造語と北斎漫画で表現。ひとりひとりの自制心に委ねられた先には、どんな未来があるのか。感染拡大を防ぐために、ひとりひとりが、いま、どう行動するべきかを考えるきっかけになることを願うメッセージが込められている。

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同社では1998年より、商品では伝えきれない“企業として社会に伝えたいメッセージ”を、企業広告を通じて伝えたいという思いで、企業広告を開始。過去には、樹木希林がモデルを務め反響の大きかった「死ぬときぐらい好きにさせてよ」(2016年)を始め、「いい国つくろう、何度でも。」(2011年)、「国会議事堂は、解体。」(2002年)、「おじいちゃんにも、セックスを。」(1998年)などを発表し、数々の広告賞やデザイン賞を受賞した。今後も企業広告を通し、様々なメッセージを発信していくことが期待される。

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