三井不動産は、東京・渋谷に6月18日に開業する複合施設「ミヤシタパーク(MIYASHITA PARK)」の商業テナント全90店舗の概要を発表した。
同施設は、渋谷周辺エリアをつなぐ全長約330メートルの立体都市公園にあり、公園、商業施設に加え、6月11日に開業するホテル「シークエンス ミヤシタ パーク」が一体化となった低層型複合施設だ。
ファッション、グルメ、カルチャーにおいてバラエティーに富んだ個性豊かな90店舗が出店する商業施設は、「刺激と快適が交わる4階建ての公園」をマーチャンダイジング(MD)コンセプトに公園の心地よさと周辺エリアの特色を活かした構成が特徴となっている。
南街区1階には、日本の古きよき横丁文化をさらに発信できるよう「渋谷横丁」を構え、2、3 階には公園のアクティビティと親和性の高いスポーツブランドやカル チャーブランドを配置。また、原宿エリアやキャットストリートと繋がる北街区 1、2 階には、高感度なファッションブランドが揃う。また、ホテル利用者にも対応する店舗構成となっており、海外からのインバウンドを含む来館者の幅広いニーズへも対応していく。
商業施設全体を包み込む緑の天蓋は、植栽の方位ごとの日照時間の違いを考慮することで、年間を通して緑化を実現。南街区には多種多様なブランドが集まったマーケットをイメージするインモールを、北街区には明治通りの賑わいと繋がるアウトモールを採用。全長約330メートルのストリートには、広い吹き抜けや寛ぎを感じられるシーティングスペースを多く設け、ゆとりのある設計で、天候型の商業施設の快適さと街歩き、公園散策の心地よさや楽しさを感じられるようになっている。
宮下公園内のスケート場やボルダリングウォールなどのスポーツアクティビティや芝生広場と親和性の高い店舗とし、国内直営店最大となる「アディダス ブランド センター(adidas Brand Center)」(南街区1階)や、初心者からプロまで幅広い層に人気の老舗スケートボード専門店「インスタント スケートボード( instant skateboards)」(南街区3階)などのスポーツ・アウトドアブランド、ヨガやトレーニングなど芝生広場を使ったワークアウトジムなどを提案する「グリット ネーション(GRIT NATION)」(南街区2階)、スポーツ好きに向けた高タンパク、低カロリー食を提案する「筋肉食堂」(南街区3階)が出店する。
南街区3階の「フード ホール(FOOD HALL)」には、新しい「コカ・コーラ」の魅力を発信する 「バリューム(VALUME)」をはじめ、テイクアウトしやすいカジュアルなファーストフード店舗が集結。また、公園内には「スターバックス コーヒー」が、買い物目的以外の来館者へも快適な時間を提供する目的で出店。
南街区1階には当社の法人向け多拠点型シェアオフィス「ワークスタイリング」が入居し、「憩い」と「働く」の、オンとオフ の新しい距離感を提案。多様なライフスタイルに対応する他、顧客との接点を創出する情報発信スペースを併設する。
明治通りに面する北街区1階には、世界初となる「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のメンズフラッグシップストアを始め、2フロアでフルコレクションを展開する「グッチ(GUCCI)」、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」、「プラダ(PRADA)」などの世界を代表するブランドが路面店として出店。
また、北街区/南街区2階には、日本初となるカナダの「ムース ナックルズ(MOOSE KNUCKLES)」や商業施設初となる「レショップ(L’ECHOPPE)」、 「ファーストハンド(Firsthand)」、「スキマ」などが出店。さらに「ソフ(SOPH.)」、「アンド ワンダー(and wander)」、「ミノトール(MINOTAUR INST.)」などの日本人デザイナーが手がけるブランドが出店。渋谷駅周辺、原宿、表参道などと繋がる、新しいファッションストリートを目指す。
カルチャーを発信する店舗には、渋谷エリアを拠点にダンススタジオを展開する「エン スタジオ(En STUDIO)」、 同施設のBGMセレクションも行う「フェイス レコード(Face Records)」、新しいアートプラットフォームの「サイ(Sai)」、セレクト書籍やカメラをはじめとしたさまざまなワークショップを展開する「天狼院カフェ SHIBUYA」が出店。また、「シブヤ ハラジュク ファッションフェスティバル」などを運営するワンオーが展開する新しいコミュニティスペース「イコーランド シブヤ(EQUALAND SHIBUYA)」の他、北街区2階には、「伝説のカルチャー誌」として知られ、復活する「トキオン(TOKiON)」の旗艦店「トキオン ザ ストア(TOKiON the STORE)」がオープンする。
玄関口となり、渋谷駅側となる南街区2階エリアには、雑貨やファッション、食、サービス、カフェ、お土産ショップなどが多数集積したマーケットを展開。オリジナルのキットカットを作れる日本初の体験型店舗の「キットカット ショコラトリー」をはじめ、関東初上陸のステーショナリー専門店「ハイタイド ストア ミヤシタ パーク(HIGHTIDE STORE MIYASHITA PARK)」、商業施設初出店となるアクセサリーショップ「グラム コンテンポラリー(gram contemporary)」、ガラスのアクセサリーショップ「ハリオ ランプワーク ファクトリー(HARIO Lampwork Factory)」、メンズヘアケアブランド「デニス メイド イン トーキョー(DENIS MADE IN TOKYO)」が出店。また、期間限定のポップアップ店舗も充実し、商業施設初出店となる白地のTシャツ専門店 「シロティジップ(#FFFFFFT.zip)」や日本初出店のジューススタンド「ジャンバ(Jamba)」などが出店する。
北街区・南街区ともに、4階の公園へのアクセス動線となるエリアには、公園での憩いの時間やアクティビティなどをより楽しめるよう、様々なカフェ・飲食店舗を配置。「渋谷の新しい待ち合わせ場所」がコンセプトの「パンとエスプレッソとまちあわせ」、「カフェ キツネ(CAFÉ KITSUNÉ)」、シドニー発、日本初出店となるライスバーガーショップ「ゴジマ(GOJIMA)」などが出店。
様々なイベントなどを通じ、多くの人々が集まる芝生ひろばへのアクセスに便利な北街区3階は、渋谷エリアで人気 の「ミヤシタ 成ル」、「青山 シャンウェイ」、渋谷初の醸造所付きワインダイニング「渋谷ワイナリー」、日本初出店となるサンセバスチャンの人気店「グラン ソル トーキョー(GRAN SOL TOKYO)」などが出店。
その他、インバウンド観光客や渋谷の来街者をターゲットに、ナイトエンターテインメントコンテンツも充実。ホテルの直下に位置する北街区 1、2、3 階では、カフェ&ミュージックバー、アートギャラリー、クラブが一体となったカルチャーハブステーション「オア(or)」を展開。また、南街区1階には、全長約100メートルの空間に多彩な飲食店やスナックが並び、様々なコラボ企画やイベントを行う「渋谷横丁」を展開。24時間年中無休の全19 店舗が揃う。
また、同施設の開業に合わせ、北街区と接続している神宮通りの歩道橋を横断歩道に替える整備を行う他、渋谷駅から南街区へ繋がる通路の整備や、明治通りの2つの歩道橋の直結により、来園者、来館者のスムーズなアクセスをサポートする。さらに、時間貸しの駐車場・駐バイク場・駐輪場を、従前と同様に整備、再配置し、周辺エリアとの回遊性の向上を目指していく。
「ミヤシタ パーク」計画概要
所在地(地番):東京都渋谷区神宮前6丁目20
交通アクセス: JR山手線、埼京線、湘南新宿ライン、東京メトロ 半蔵門線、銀座線、副都心線、東急 東横線、田園都市線、京王井の頭線「渋谷」駅より徒歩約 3 分
構造規模: 渋谷区立公園
商業棟 南街区 1階~4階 11,846m²(駐車場・駐輪場含まず):S造
北街区 地下1階~3階 12,018m²(駐車場含まず):S造 SRC造 RC造 ホテル棟 4~18階(240室)
駐車場 375台:南街区97台 北街区278台(内、243台が都市計画駐車場)
全長:約330m
敷地面積:約10,740m²
延床面積:約46,000m²
運営: (公園) 宮下公園パートナーズ (商業施設)三井不動産商業マネジメント株式会社 (ホテル) 三井不動産ホテルマネジメント株式会社
事業主:三井不動産株式会社
プロジェクトアーキテクト:株式会社日建設計
設計・施工:株式会社竹中工務店
施工日:2020年4月30日
開業日:2020年6月18日