フィリピン観光省が、米旅行雑誌「コンデナスト・トラベラー (Condé Nast Traveler)」が実施した読者投票ランキング「リーダーズ チョイス アワード(Readers’ Choice Awards 2020)」の「世界で最も魅力的な島」部門において、国内の複数の島が受賞したことを発表した。
今年で第33回目となる同アワードでは、コンデナスト・トラベラーが60万人の旅行者を対象に、アジア、オーストラリア、南太平洋、カリブ海と大西洋、アフリカとインド洋、ヨーロッパ、北米の6つの地域の最も魅力的な島に関するオンライン投票を実施。今回のランキングでは、セブ島・ビサヤ諸島が「世界で最も魅力的な島―アジア部門」の1位に選ばれたほか、パラワン島(4位)、シャルガオ島(5位)、ボラカイ島(6位)も選ばれており、フィリピンは同部門内で最も多くの島・エリアがランクインしている。 また、セブ島・ビサヤ諸島は一つのエリアとしてまとめられていたが、西ビサヤにあるボラカイ島は別エリアとなっていた。 昨年の同ランキングでは、フィリピン国内のエリアは3つの島がランクイン。1位はボラカイ島、2位はセブ島・ビサヤ諸島、4位はパラワン島。他、マレーシアのペナン(3位)とインドネシアのバリ(5位)だけがトップ5に選ばれた。
コンデナスト・トラベラーはセブ島について以下のようにコメントする。
「フィリピンの中心部に位置するセブ島は、島の北部沿岸のビーチやダイビングスポットで毎年何百万人もの旅行者を魅了しています。セブ島市内にはスペインとローマ・カトリックの影響が色濃く残っており、バシリカ・ミノレ・デル・サント・ニーニョ教会(Basilica Minore del Santo Niño)には、ポルトガルの航海者フェルディナンド・マゼランから贈られたイエス・キリストの像など歴史的遺産などがあります。」
同省のバーナデット・ロムロ・プヤット大臣は、受賞にあたり、以下のようにコメントする。
「フィリピンは最高の自然に恵まれており、この度、世界でもっとも有名な旅行・観光誌である“コンデナスト・トラベラー”に我々の島やビーチを連続で称賛いただけました。今回の受賞は、フィリピン観光省に自信を与えてくれるもので、私たちは国内の観光を少しずつ再開し、世界の状況が良くなったときに再び海外からの旅行者をお迎えするために継続的に戦略・準備を実行してまいります。」
また、フィリピン国内の様々な島の観光地で世界の注目を浴びる中、同省としてのこれからの挑戦は、観光業界全体でこれら観光地の維持・保存を続けていくことであると考える。「7,641以上の島々がある、わが国の列島には、自然を愛する旅行者が新たに発見できる場所がまだまだたくさん残っています。観光業再生・回復への道のりの中で、同省は基本原則の一つとして掲げているように、持続可能かつ責任のある観光地の開発を継続的に実施していくことが我々の挑戦であると感じています。」