無印良品を展開する良品計画が、「無印良品 東京有明」を、住友不動産ショッピングシティ有明ガーデンのモール&スパ1階~3階に、12月3日にオープンした。
新型コロナウイルス感染症の拡大により生活様式や価値観が大きく変わる中でオープンする同店は、お米や新鮮な野菜などの食品、スプーンや靴下など日々の生活を満たす道具から、部屋のリフォーム、戸建販売も行うのが大きな特徴となっている。そして街の活性化まで、暮らしの全てに関わり、店舗周辺に住む人々の「感じ良いくらし」の具現化を手助けする目的で誕生する。
関東地方で最大面積を誇る売場には、同ブランドのほぼ全ての商品を揃えたうえで、「暮らしのサポート」「家づくり」「街づくり」の3つをテーマにおいた8つの新商品・サービスを加えた商品を展開。百貨店を超える“百八貨店”として、永く地域の人々のくらしに役立つ存在を目指す。
2階に設置する相談カウンター「くらしのなんでも相談所」では、ひとりひとりの困りごとに寄り添い、暮らしを整える、様々なサービスを新たに展開する。これらのサービスは、近隣住民の方への住まいに関するアンケートや座談会を1年前から開催し集めてきた、有明エリアをはじめとする湾岸地区で生活する人々が実際に感じている「暮らしのお悩み」に基づいて開発された。共働きかつ子育てとの両立で時間がない人、時間はあるけれど心地よい暮らしの作り方がわからない人、自分の暮らしは自分で整え自立した生活を送ろうとする人、高齢化により自分だけで暮らしを充実させるのが難しい人など、たくさんの困りごとに対応する商品・サービスを揃える。
内容は、暮らしのシンプルを整える同店限定のお片づけサポートを始め、収納相談、不用品引き取り、預かり、掃除、インテリアの相談を展開。また同店限定で、上記サービスのほか、家具の価値やインテリアの価値を改めて見直すために、使い込むほどに風合いのよくなる素材やずっと使いたくなる道具や家具として、黒家具シリーズ・北欧ビンテージ家具、イデー(IDÉE)のアートやグリーンなど、同店限定の家具やインテリアアイテムを展開する。
1階には、地域住民の暮らしの拠りどころとなることを目指し、食に関する商品とサービスを集積し展開。同店先行で、雑穀や乾物を中心にコーヒーやナッツ、ドライフルーツなどの50種類以上の食品を、1グラム単位から食品の量り売りで提供する他、素材そのものの味を生かしたからだにやさしい「素の食」、素材にこだわって店内で焼き上げた「パン」と、旬の果物を使った「フレッシュジュース」など、3つの飲食スペースで同ブランドの食の世界観を楽しめる、カフェ&ミール ムジ(Café&Meal MUJI)、ベーカリー、ジューススタンドの他、生産者とのつながりが見える青果販売、マイボトル持参で誰でも利用が可能な給水サービスなどを展開する。
環境に配慮した商品・サービスの展開も特徴となっており、同店限定で洗剤4種(衣類用洗濯洗剤・バス用洗剤・トイレ用洗剤・食器用洗剤)を100ミリ単位での量り売りを行う他、同店先行での商品パッケージの包装の簡略化や紙製への変更を推進し、プラスチック削減を図る。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い需要が増えた、暮らしを変えるきっかけをつくりたい、本格的に暮らしを変えたいという声に応えるべく、同店限定で気軽に相談できる部分リフォーム相談窓口、DIYサポートを行う他、全面リノベーションの相談サービスを展開。
部分リフォームは、壁を立てる、仕上げるなどの簡単な工事から、キッチン・リビング・ダイニング・寝室・書斎など、部屋ごとに用意した空間パッケージを基に、一部屋単位のリフォームオーダーを受注。素材感を生かした建材や収納家具を使いながら、それぞれの暮らしに合った空間に変えていけるのが魅力で、店頭では各居住空間を再現したモデルルームを実際に見ることが出来る。
DIYサポート/ムジ インフィルプラス(MUJI INFILL +)は、注文者参加型の部屋づくりサポートサービスだ。DIY経験者の方だけでなく、DIY初心者の方も最初の一歩を踏み出せるように、セミナーやワークショップなどのイベントを通じてDIYの基礎知識や壁の塗装などを体験可能。また、売場には自在に内装を編集できる暮らしのパーツ「インフィルプラス(INFILL+)」コーナーや家づくり関連の書籍も用意する。
全面リノベーション ムジ インフィルゼロ(MUJI INFILL 0)は、本当に必要なものだけを残して、暮らしの「0(原点)」をつくり、自分らしく住まいを編集するフルリノベーションの相談も受注。より身近に、より具体的にリフォーム後の完成形をイメージできるよう、店頭では同店が初となる、マンションを想定した部屋まるごと原寸大の「インフィル ゼロ(INFILL 0)」のモデルルームを設置する。
上記サービスの他にも、住まい方の見直しを検討中、2拠点居住や田舎暮らしを検討中の人へ向け、戸建「陽の家」や「無印良品の小屋」を店頭で紹介する。
「陽の家」は、幅広い世代の人々のために、そして住む場所の選択肢が広く、多様な「暮らしのかたち」に対応できる平屋建て家として開発。平屋だからこそ得られる庭とのつながりを重視し、フラットで快適な居住スペースが特徴となっている。同店では、店内に首都圏初となる原寸大のモデルハウスを設置し、同ブランドの家具や雑貨などを実際の住空間で体感可能。また、同ブランドが考える暮らしの形をテーマに、クリエーターとともにトークイベントを毎月開催予定。家や別荘ほど大げさでなく、気に入った場所でくらす道具として、「無印良品の小屋」も販売する。
街づくりを目的に、「家」「オフィス」「商業施設」「公共」の4つの分野において、企画から考える空間づくりのサービスを開始。ここでは、法人カウンターにてオンラインでの受注も行い、全国から相談が可能となっている。コロナ禍によりさらに加速する空き家や過疎化などの地域課題や暮らし方の変化に対し、同社ブランドのコンテンツを元にした場の活用を目的とする空間企画と合わせて、自然素材を活かした内装や什器、地域ならではの特注家具やアートの設計、サイン・チラシのツールデザインなどのトータルプランを、場の交流と地域活性化をテーマに街づくりを共創していく。
「家」では、賃貸住宅の老朽化や過疎化、生活スタイルの急激な変化により増加する空き室に対し、リフォームを中心にした場の価値を高める空間活用方法を提案する。「オフィス」では、テレワークや在宅ワークに合わせたオフィス拡縮、オフィスの在り方や働き方を根本から見直したい方に向け、オフィスリノベーションを受付。同店では、スタッフが働く環境を直に見ることができる「見えるオフィス」モデルスペースも設置する。
「商業施設」では、商業施設をより居心地が良い環境に改善したいという法人の方に向けて、人々が集い、憩いたくなるイートインなどの共用スペースや店舗デザインを行う。ベビールームや従業員向けの休憩スペースの提案、受注も行う。「公共」では、駅や廃校、社宅や集合住宅共用部など自治体や法人の方が所有する公共の遊休スペースを活用し、地域の人々が日々の暮らしで使うことができる、その地域の特性を活かした開かれたコミュニティスペースを考え、提案する。
地域の人々との交流を通し、共に街づくりを行っていく目的で、オープン前から「つながる市」を開催。今後も地元で活躍されるさまざまなジャンルの人々と連携し、マルシェ販売やイベントを開催していく。グランドオープン後の12月は、同店の売場づくりやオープン準備をとおしてつながった方によるトークイベントや雑巾つくり、しめ縄作りなどのワークショップなどを開催する予定だ。また、同社が以前より千葉県の房総エリアで進めてきた様々な取り組みを湾岸地区の住民の人々に紹介するムジ トラベル(MUJI TRAVEL)のコーナーを設置。同社の取り組みに共感した房総地域の人々と共に、房総の自然や文化、人々との交流を楽しみながら、地域の魅力を高めたり、問題の解決を図る取り組みを知り参加することで、東京で生活する人々が地域に「巻き込まれる」きっかけを作っていく。
江東区との街づくりの取り組みとし、同区が積極的に取り組む古着、食品ロス削減、脱プラ、ごみの分別、リサイクルなど、環境に関する取り組みに賛同。同地域に出店する店舗として何ができるかを考え、同区ともに廃棄物の削減、資源循環型の社会を目指していく。第一弾として、これまで同ブランドで購入した商品に限定していた古着の回収の対象を広げ、購入店舗に関わらず不要になった服を店頭で預かり、リユース・リサイクルルートによって国内外で再利用したり、工業用雑巾(ウエス)の加工や綿やフェルトの原料にする取り組みをスタートする。
無印良品 東京有明
所在地:東京都江東区有明2-1-7 有明ガーデン モール&スパ 1〜3階
売場面積:4628.75㎡(約1400坪)
(物販) 4278.34㎡ (約1,294坪)、Café&Meal 350.41㎡(約106坪)
営業時間:10:00~20:00
フロア概要:1階:日常使いのフロアとして、食とカフェ、ベーカリー、グリーンを展開
2階:住まいに関するフロアとして、生活雑貨の販売からリフォーム/リノベーションに関するサービスを展開
3階:生活の基本が揃うフロアとして、衣料品、日用消耗品を展開