スピングルカンパニーが展開するスニーカーブランド「スピングルムーヴ/SPINGLE MOVE」から、環境に優しいサステナブルなスニーカーが登場。2品番、2,000足限定で6月下旬より順次発売する。
同シューズは、アウトソールに植物由来のナノサイズ極細繊維・セルロースナノファイバー(CNF)を練り込み、摩耗しにくい新開発「RUBEAR CNF ソール」を採用。アッパーに製造廃棄物の再生生地「コーデュラ ECO」、ライニングには再生素材が含まれている「クール マキシム」などを使った環境に優しいシューズだ。ゴム加工メーカー「ニチマン」の子会社であるスニーカーメーカーの同社が手がける、新たなソールブランド「ルベア/RUBEAR」の第一弾として、発売する。
同社のハンドメイドスニーカー「スピングルムーヴ」は、動物の貴重な皮革をできる限り無駄なくアッパー素材に採用するとともに、熱を加える前に裁断した残りのゴム材料を練り直して余すことなく使用するなど、これまでにもサステナブルな取り組みを推進してきた。またスニーカーでは珍しいリペアサービスにも対応するなど、購入後のケアサービスにも力を入れている。そんな背景もあり、購入したスニーカーを少しでも長く履いてもらうことで、ユーザーの満足とサステナブルな社会づくりの両方に貢献したいという思いから、同スニーカーの開発に至った。
今回新たなソールブランドとして投入される「ルベア」は、環境負荷の軽減などソールの可能性テーマに研究、開発を進めてきた。その第一弾として、鉄の1/5の軽さであり、さらに、鉄の5倍以上の強度を有するとされる植物由来のセルロースナノファイバーを高度な加工技術によってゴムに練り込み、ソールの摩耗性を従来に比べ、約40パーセント低減した「RUBEAR CNFソール」の開発に成功。
アッパーに採用した、米国インビスタ社が製造・販売する「コーデュラ エコ/CORDURA ECO」は、工場から回収された製造廃棄物を再生して作られたものだ。エネルギー原料の消費を抑え、廃棄物を減らし、焼却時の有害なガスを減少させるため、バージンナイロン使用に比べ、大気、水等の汚染を軽減する環境に優しいナイロン素材として知られる。また一般的なナイロンに比べ、強度・耐久性に優れ、表面にはテフロン加工が施してあるので撥水機能、防汚機能も発揮。
ライニングに使用した「クール マキシム/COOL MAXIM」は、防臭・抗菌・防カビ機能を持ち、吸汗性・拡散性にも優れた機能素。55パーセントが使用済みペットボトルや繊維くずなどの再生素材から作られているのも特徴だ。異型断面を持つ繊維同士の隙間が毛細管の役目を果たすことで、水分をため込まずドライな状態に保つ効果があるので、快適な履き心地をサポート。
展開は、シューレースタイプ(19,800円)と、スリッポンタイプ(17,600円)の2品番。いずれも職人の手で丁寧に作られたバルカナイズ製法で生産され、カラーはブラック、ベージュ、ネイビーの全3色、ユニセックスサイズで展開する。
リペアサービスは、従来と同様に、底面張替えオールソール(8,800円)、カカト(6,600円)の修理が可能。購入後も、充実したアフターサービスが嬉しい。
同社では今後、「RUBEAR CNF ソール」と環境負荷の少ない素材を使用したサステナブルなスニーカーを来年秋冬モデルまで新ラインとして順次販売予定。また2023年以降他の商品の一部を同ソールに切り替えを行うことで、さらなる環境へのアプローチを推進していく。
問い合わせ先/スピングルカンパニー東京企画室 03–3871–2171