スピングルカンパニーが展開するスニーカーブランド「スピングルムーヴ/SPINGLE MOVE」から、廃業した織元のデッドストック生地をアップサイクルしたサステナブルなスニーカー「スピングルムーヴ(SPINGLE MOVE) SPM-467」が登場。800足限定で、10月20日より発売する。
同シューズは、アッパーに廃業した織元のデッドストック生地を天然染料で染色したアップサイクル素材や、植物由来の極細繊維・セルロースナノファイバーをアウトソールのゴムに練り込んだ「RUBEAR CNF ソール」をはじめ、ライニング・インソール、シューレースにも、環境配慮素材を採用しているのが大きな特徴。同シリーズではこれまでにも、貴重な皮革をできる限り無駄なくアッパー素材に採用するとともに、ソール用に裁断した残りのゴムを練り直して余すことなく使用したシューズを発表。また、スニーカーでは珍しいリペアサービスに対応するなど、サステナビリティ推進に力を入れている。
今回発売される同シューズのアッパー部分には、開発担当者が素材問屋で発掘した、廃業した岡山の織元のデッドストック生地をアップサイクル。この貴重な生地は、1枚でアッパーに使用できる二重織となっており、軽さと日本の織物独特の風合いが特徴。この素材に洗いと、草木や墨汁などの天然染料による染色を施した後、最終工程であえて仕上げ加工を行わないことで、生地表面に独特な凹凸感ができるように仕上げた。
「RUBEAR CNF ソール」は、鉄の約1/5の軽さでありながら鉄の約5倍以上の強度とされる植物由来のナノサイズ極細繊維・セルロースナノファイバーをアウトソールのゴムに練り込むことで、従来の同シリーズのアウトソールと比べて摩耗性を約40パーセント低減することに成功。
ライニング・インソールに使用した「クール マキシム /COOL MAXIM」は、防臭・抗菌・防カビ機能を持ち、吸汗性・拡散性にも優れた機能素材だ。55パーセントが使用済みペットボトルや繊維くずなどの再生素材から作られている。異型断面を持つ繊維同士の隙間が毛細管の役目を果たし、水分をため込まずドライな状態をキープ。
デザインのアクセントとなる、カラーシューレースは、繊維の安全証明「エコテックス®」認可の糸を使用。また、アッパーとソールの間のフォクシングテープにはカラーシューレースと同色のラインを採用し、配色のまとまりを意識。
全てバルカナイズ製法で生産し、内側のサイドジップにより簡単に着脱可能なハイカットタイプのデザインは、キナリ、カーキ、グレーの3色、ユニセックス全7サイズで展開する。価格は、22,000円 (税込)。
なお、同社では、「RUBEAR CNF ソール」を使用したサステナブルなスニーカーを来年秋冬モデルまで新ラインとして順次販売。その後、他の商品の一部を「RUBEAR CNF ソール」に切り替える計画をしており、更なる環境へのアプローチを行っていく。
問い合わせ先/スピングルカンパニー東京企画室 03–3871–2171