北海道・札幌国際スキー場で12月6日、「アベイシングエイプ®(A BATHING APE®)」と倉石一樹によるコラボレーション「BAPE®×KAZUKI KURAISHI」のスノーボードコレクションの発売を記念したイベントが開催された。

イベントのハイライトは、ゲストたちによる実演セッションだ。今回のコレクションから、UAP CAMOのシグネチャーパターンをまとったウェアを着用したプロスノーボーダーのHaku、Naru、倉石、さらにXGのJURIN、Kaneeeをはじめとしたゲストたちが、札幌国際スキー場の斜面を滑走。伝説的スノーボードブランド「シムス(SIMS)」とのコラボレーションによる特別デザインのデッキも披露された。

倉石の視点でデザインされたウェアやグラフィックを施したボードは、ゲレンデの白銀とコントラストを成し、ライダーたちの動きを視覚的にも際立たせた。本コレクションがファッションアイテムであると同時に、本格的なパフォーマンスギアであることを証明した。

山麓から山頂へと向かうゴンドラには、今回のコレクションのビジュアルで全面ラッピングが施された特別仕様のキャビンが登場。UAP CAMOとABC CAMOのパターンが客車を覆い、移動する展示として、また空中を行く体験型インスタレーションとして機能した。


イベントのメイン会場となったLounge The 6では、会場中央にサイネージやぐらがそびえ立ち、UAP CAMOとABC CAMOのデジタルサイネージが投影。やぐらの周囲には、コラボレーションの特別デザインが施された提灯が吊るされた。

テラスには、フォトスポットとして巨大APE HEADバルーンが設置され、テラスの壁面には、UAP CAMOのパターンとともに、PAWコレクションのスローガン「THE WHOLE EARTH IS ALREADY IN SPACE(地球全体がすでに宇宙にある)」が描かれ、雪景色をバックにブランドのアイコニックなシンボルが浮かび上がった。








会場には、倉石の友人やスノーボード、スキー仲間、プロスノーボーダー、プロスキーヤーを目指す子供たちとその家族など、倉石のルーツと日常を象徴する人々と、XGのJURIN、Kōkiをはじめ、ORANGE RANGEのNAOTO、Kaneee、Ray、SHO、Sean Wotherspoonなど、倉石と交流を持つ多彩なゲストが集結し、会場を盛り上げた。異なるバックグラウンドを持つ人々が自然に交流し、同じ空間を共有した。


イベントのオープニングを飾ったのは、ORANGE RANGEのNAOTOと、DJ PREPAREによるDJセットだ。NAOTOが選曲したハウスから始まり、DJ PREPARE が引き継いだHIP-HOPセットへとシームレスに移行し、会場は高揚感に包まれた。音楽は異なる世代とバックグラウンドを持つ人々を一つにする役割を果たした。

DJセットの後、会場のスクリーンには、倉石の背景と今回のコレクション誕生までの道のりを追ったドキュメンタリーフィルムが上映された。長年の友人や「ベイプ®(BAPE®)」の会長へのインタビュー、黄金期のベイプ®を支えたデザイナーであった彼のブランドに対する思い、今回のコレクション制作の舞台裏が描かれた。UAP CAMOの誕生秘話、コラボレーションの経緯、服作りへのこだわりなど、ものづくりのプロセスが詳細に伝えられた。
イベントでは、メディアや特別ゲストに向けて、次シーズンのアイテムも披露。本イベントは、ファッション、スポーツ、カルチャーが融合する機会となった。
























