ファーストリテイリングは6月15日、コンサルティングを手がけるアクセンチュアとIT関連分野で協業することに合意した。年内をめどに国内に合弁会社を設立して、実店舗や通販サイトに構築された顧客データを基に、商品開発などを進めていく。
現在、ファーストリテイリングでは150人程度のIT人材を抱えているが、今回の協業により今後は合弁会社を含めて350人までIT人材を拡大させる考え。「アクセンチュアとはネット販売を含めたデジタルイノベーション分野で協業を図る。実店舗とデジタル店舗(ネット販売)の境をなくしていくことが大きな目的」(同社)とした。
年内をめどに設立する予定の合弁会社では、ビッグデータを扱えるデータサイエンティストやネットインフラを構築できる人材を中心とする専門部隊を設置。実店舗と通販サイトの顧客データなどから売れ筋商品や流行の傾向などを見極めるビッグデータ分析事業をはじめ、モバイル関連エンジニアによるアプリ開発、クラウドサービスの構築などを手がけていくという。
そのほかにも今後の構想として、スマートフォンアプリなどを使って取得した来客データを商品開発や品ぞろえに反映させて実店舗での欠品を防いだり、商品投入サイク
ルの短縮などを図っていくことも目指していく。
[元記事:ファーストリテイリング 顧客データ活用強化、アクセンチュアと合弁設立でネット販売本腰]