建て替えの為2016年から一時閉店していた東京・渋谷の「渋谷パルコ(PARCO)」が11月22日、オープンした。全193店舗が出店し、その独特なリーシングが注目を集めている。
ビル全体は地下3階から地上19階まで、地下1階から地上9階、10階一部を商業フロアとして構成。ファッション、アート&カルチャー、エンターテイメント、フード、テクノロジーの5つのジャンルをミックスし、お互いの魅力を引き出しあうフロア編集を行っている。渋谷パルコならではの独自性を高めることで、世界へ発信する唯一無二の“次世代型商業施設”を目指す。
ファッションでは、101のテナントを集積。「グッチ(GUCCI)」「ロエベ(LOEWE)」「トムブラウン(THOM BROWNE)」「コム デ ギャルソン・ガール(COMME des GARÇONS GIRL)」といったメゾンブランドをはじめ、「アンダーカバー(UNDERCOVER)」「エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 Maison Margiela)」「アー・ペー・セー(A.P.C.)」「アレキサンダーワン(alexanderwang)」「ビューティフルピープル(beautiful people)」「カラー(kolor)」「ケンゾー(KENZO)」「エムエスジーエム(MSGM)」「トーガ(TOGA)」「ツージー(2G)」「チノ(CINOH)」など国内外の高感度なブランドを中心に幅広く出店している。
ポップアップスペースも充実。1階では第1弾として「ディオール(DIOR)」と「リモワ(RIMOWA)」がコラボレーションしたカプセルコレクションを日本国内先行で発売する。また、ギャラリー機能を備えたショップが9店舗オープン。各ギャラリーで扱うジャンルは、アートやカルチャー、食、文房具など多岐にわたり、フードエッセイスト平野紗季子によるフードインディーズレーベル「HIRANO FOOD SERVICE」やほぼ日刊イトイ新聞による展覧会「アッコちゃんと イトイ。」などがオープニング企画として展開されている。
食テナントは、全37店舗。なかでも注目は、地下1階「カオスキッチン(CHAOS KITCHEN)」。商業施設としては珍しく、食・音楽・カルチャーをコンセプトに飲食店と物販店が混在したレストランフロアとなっている。ミシュランガイドビブグルマンにも掲載された代官山「アタ(Ata)」の新業態「アタズ(Ata’s)」や、 立ち食いうどんの名店「うどん おにやんま」、ジビエ・昆虫料理「米とサーカス」、新宿2丁目発、老若男女・セクシュアリティなんでもありのミックスバー「キャンピーバー(Campy!bar)」など、多様なジャンルの21の飲食店に加えて、レコードショップ「ユニオンレコード」 やフェスグッズショップ 「GAN-BAN/岩盤」、占いコーナーなどが並ぶ。建築家の藤本壮介によるデザインで、その名の通り、カオスな空間に仕上がっており、一度は訪れたい渋谷の新名所となりそうだ。
渋谷パルコ(PARCO)
所在地:渋谷区宇田川町15-1
営業時間:物販・サービス 10:00~21:00 飲食店 11:00~23:30 ※一部店舗は営業時間が異なる
店休日:不定休